時系列が前後しますが、山頂の神事を見学するよりも前、見ノ越登山口からリポートし直すます。

今年は6年ぶりに7月17日が日曜日となりました。

例年より人出が多くなると予想はしておりましたが、朝9時の時点で駐車場は空きがなく、途中の道路に停めて数百メートル歩いて登山口に向かいます。

どうやら登山口近くにある劒神社と隣の圓福寺もお祭りがあるようで、ガードマンも動員され、穴吹や貞光からの送迎バスまで。人とクルマで溢れかえっていました。

普段は混み合わないリフトですが、斜面の上までズラリと人が座った状態を初めて目にしました。

リフトを降り、山頂に向かう初心者向けコースの、ちょうど中間地点あたりにある大剣神社。

後ろには御塔石、はるか向こうには次郎笈が見える絶景スポットで、少し休憩します。

もう少し登ってみると、鶴石・亀石と呼ばれる巨石見えます。

このあたりは周りの樹々がほぼなく、低いクマザサばかりで景色が広く見渡せます。

同じペースで登山道を進んでいた白っぽい服を着た御一行さま、なんとイスラエル人渡来説を研究している方々て、名古屋から13人(12部族+レビ)でお祭りに参加なさってました。

のんびりと景色を堪能しながら山頂に着いてみると…まだ11時よりもだいぶ早かったのに、すでにお祭りが始まっている様子⁉︎

途中、山伏の恰好をした方々ともすれ違いました。額の聖句入れが頭巾。角笛がわりに法螺貝。

お祭りの列は、本来通らないクマザサをかき分けながら山頂に向かっていました。

こちらはロッヂ前に置いたままにされた、剣山山頂・宝蔵石神社の御神輿。

中には八卦鏡がありました。三種の神器・八咫の鏡と同じ形です。

山頂での神事。運ばれて来た金色の箱が、祭壇に乗せられています。まわりにはためく赤い幟は、やはり平家の落人伝説と関連しているのでしょう。

鎧武者による、勇壮な剣の舞。

ひときわ存在感のある天狗さんもいました。

掛け声は「ろっこんしょうじょう!」


目で悪しきを見ても心では見ず

耳で悪しきを聴いても心では聴かず

鼻で悪しきを嗅いでも心では嗅がず

舌で悪しきを味わっても心では味あわず

手で悪しきに触れても心では触れず

頭で悪しきを浮かべても心では果たさず


人が持つ五感+思考、合わせて「六根」。

外からの汚れは仕方ないとしても、心は神の前に申し開きができるよう、清いままでありたい。


と、やはり旧約聖書の律法に通ずる道徳観念です。

神事を終え、山頂ポイントから宝蔵石神社に戻ります。先頭は赤地に蝶をあしらった平家の紋。

あとから聴いた話ですが、今回白装束を着て御神輿を担いだり、赤い幟を持って祭に参列した人たちは、一般から公募するというスタイルだったそうです。

私も情報を集め、応募するべきでした。

振り返って宝蔵石を眺めると、何やら曰くありげな雲が不思議な景色を作り出していました。これこそパワースポットと呼ばれるゆえんでしょうか。

最後は神社の社殿に奉納されました。

こののち、打ち上げ的に餅撒きがあります。


今回は参列者が多かったことももちろんですが、わたしと同じく、イスラエルとの関連を研究している方たち、数組とお会い出来ました。

そしてお祭りに参加した方たち、彫りが深く目鼻立ちがしっかりした、本格系ハンサムがかなりの確率でいらっしゃいました。

この場所にはそんな人たちを引き寄せる理由が、間違いなくあるのだと感じました。


帰りはあえて最難関、行場コースで下山しました。

ほぼ垂直な斜面を鎖を使って降りていきます。

いままでは何度か登りでこのコースを通ったことがあり、とてもしんどいのは理解していましたが、下りは下りでまた違う恐怖感がありました。

お気づきとは思いますが、この赤い帽子をかぶっているのはわたくし本人。写真を撮ってくれたのは、今回はじめて剣山に同行してくれた奥さんです。

リフトで登山口戻ると、見ノ越、劒神社のお祭りが最高に盛り上がっている最中でした。

今年は御神輿がよりいっそう金ピカに見えました。

原料費高騰のご時世で、気合い入れて大改修してらっしゃるのかと思いましたが、昨年までの写真を見返してみると、金ではなく、黒い部分を綺麗に補修されていて、おかげで金色が引き立っていたとわかりました。

帰りは小屋平コースで帰りました。

コリトリで休憩し、マイナスイオンを浴びました。

見ノ越ではなく、ここからリフトを使わずに登っていけば、先ほど恐怖を味わった、鎖のある行場あたりで合流することになるようです。

ここから穴吹川沿いに1時間ほどのドライブで平野部に着きますが、途中、家族連れで川遊びをする場所がいくつかありました。

去年は雨でしたが、今年は気持ち良く晴れてくれました。三連休の中日で、コロナの再拡大も忘れそうなほど素晴らしい1日を過ごせました。

いまさらですが、このあたりは「うだつ」の街並みで有名です。

川にかかる橋にも、ぶ厚い壁に立派な瓦屋根を乗せたデザインが反映されていました。


このあとは毎年恒例、脇町の「廻る寿司 祭り」で遅めの昼食をとり、淡路島を縦断して帰りました。

淡路SAから垂水JCTまでは10キロを超える大渋滞に遭遇しましたが、無事に日帰りできました。


来年の7月17日まで…また360日近くからカウントダウンし直しできる活力を、たっぷり頂きました。