気温も高くなって来ました。
今日は一大決心をし、ペットに別れを告げます。
我が家の裏庭には数本の水槽を設置し、屋外で魚を飼育しています。
特にこの水槽には20度以下の水でしか生きられない魚がいます。右上から風を当てて水温を下げていますが、夏至の近づいた今、日中は30度近くまで気温が上がるようになって来ました。
水槽の中を泳いでるのはニジマスです。
去年の秋から9か月ほど飼育しており、6〜7センチほどしかなかった体長も20センチほどまでに成長しました。
このまま飼い続け、30センチを超えるまでになれば、メスならイクラもとれるみたいなので、いちばん小さい1匹だけは夏越えチャレンジさせるために残し、ほかはバーベキューのおかずにすることになります。
ここ1週間ほどは生き餌や冷凍アカムシを控え、人工飼料だけを与えていましたが、いずれも健康で生きのいい個体です。
手づかみしようと孫たちも興味深々ですが、動きが素早く、ヌメリもあって手こずりました。
氷を入れて水温を一気に下げると動きが弱まり、簡単に手づかみ出来るようになります。
塩もみしてヌメリをとったあと、串に通します。
虹鱒というだけあり、身体の側面には橙・紫・緑にグラデーションがかった斑点模様が出ています。
イスラエルのヨルダン川では現在もニジマスがとれるそうです。
イエスと弟子たちがゲネサレ湖で獲っていた魚は、このニジマスも含まれていた可能性があります。
網の上でジリジリと焼いていきます。 串に通されながらもしばらくは口やエラブタを動かしていましたが、さすがにもう焼き魚の匂いがしてきました。
こんがりと焼きあがったニジマスくん。焼いている途中で水分も飛んでしまうようで、ずいぶん小さくなってしまった印象です。
ご覧のとおり、ありがたくいただきました。
小骨等も柔らかく、たしかに美味しかったですが、内臓や頭の割合が多くて身の部分が少なく、満腹感は味わえません。
冷静に考えれば生体として魚を仕入れた金額、飼育のための設備と手間、経費すべてを考えると、来年もまた食べたい!とは思えませんでした。
スーパーマーケットで半額シール貼られたパックに入り、すでに切り身にまで処理してくれているサバが、どれだけ優秀なコストパフォーマンスを発揮しているか思い知らされました。
あとは我が家の裏庭水族館をご案内いたします。
屋根がなく日当たりのいい場所では主にメダカを飼育しております。ネコ等の襲撃に備え、鉢の上を網で覆っています。
こちらは私が凝っている「雲州三色」という品種。
まるで錦鯉のようなマダラ模様が出ます。
屋根の下には90センチ規格の水槽が5本。うち2本は金魚がいます。
家の中からは窓の外を金魚が泳いでるように見えるようにしております。
こちらはタナゴ水槽。写真では写りにくいですが、背中が緑色、顔から腹にかけて赤く、婚姻色が鮮やかに出ており、日本固有種の魅力を感じられます。
暑い日、屋根の下にはミストを噴出させて気温を下げるよう対策をしております。
残した1匹のニジマスは、果たして夏を耐えられるでしょうか?