ながらくご無沙汰しておりました。
夏からずーっとサボっていた続きを…本田美奈子さんの亡くなった日に書き上げます。

お昼少し前の剣山山頂、宝蔵石神社。雨をものともせず、7月17日の神事がはじまりました。

随所に「かしこみ〜 かしこみ〜〜」のフレーズを盛り込みながら、毎年恒例の祝詞を読み上げます。


ここ剣山の周辺は「平家の落人が隠れた里」と知られていますが、読み上げられる内容に、そのようなことは含まれていません。

天照皇大神からはじまり、どのようにここに住み着いたのか。わかれたほかの一族がどこに向かったのか。という系図の記録。

規則正しい生活と、心身ともに清くあるよう律する誓いの言葉。

自然の恵み、日々の健康、人々の和に対する感謝などが読み上げられます。


旧約聖書を構成するTNK(タナハ)である「トーラー(律法)・ネイビーム(預言書)・ケトゥビーム(美しい詩)」と近いものだと感じさせられます。

祝詞が終わり、和気藹々としたムードに一変。宮司さんが宝剣を参拝者の肩に乗せて祝福してくれます。まわりの人も掛け声をあげながら見守ります。

そして久武館道場のみなさまによる古武術披露。
巫女さんたちによる舞からはじまります。
道場長&副道場長による緊迫した演舞では真剣も使われます。
女性や子供たちも鍛錬を積んでらっしゃいます。

迫力ある演舞に、ミミズも目を奪われたようです。

そして忍者も登場しました。
最後は烏帽子をかぶった巫女さんが締めのあいさつをしてくださいました。

今日は天候も悪いので、神事が終わったあと、すぐに下山しました。
帰りは最短ルートの尾根道コース。雨で滑りやすい急斜面を気をつけながらくだります。
刀掛けの松まで来ました。ロープウェイの西島駅まで、もうすぐです。
これまで何度も剣山に来ていますが、帰りもリフトに乗ったのは初めてです。
登りに比べ、見える景色はちょっと怖いですね。
帰りも小屋平ルートを選択し、白人神社ととなりの磐境神明神社に寄りました。
去年は補修のために取り外されていた鳥居が元に戻されていました。
長い階段を登ると、ありえないほど多くの人が詰めかけていました。
そういえば剣山の見ノ越登山口駐車場からツアーバスが数台来ていましたが、その一行と同じようなルートで、わたしも移動していたようです。
「ク○戌先生と行く淡路徳島ミステリーツアー」
という看板が見えました。
わたしと近い考えなのかと後日調べましたが、どうやらインドヨガ系のかたみたいです。

さらに途中、「首野」という集落に寄りました。
この民家、見覚えありますでしょうか?
積み置かれた木材に、左手にある納屋。
間違いありません。「自給自足どうぶつ大家族」でお馴染みの、あのお屋敷でございます。
この時はお留守でしたが、こちらは民宿ともなっているようで、ネット上で詳しい住所等も公開してらっしゃいます。
坂の上には、板で覆われた四角い建造物。
こちらは手掘りの井戸ですね。

今回の剣山は以上です。
来年の7月17日は6年ぶりに日曜日と重なり、山頂に御神輿が運ばれます。

だいぶ気の長い計画ですが、2022年の7月17日に剣山に行きたいというかた、もしいらっしゃいましたらメッセージをいただきましたら、車で迎えに行って一緒に山登りをする計画をお伝えいたします。
どうぞご気軽にご連絡ください。