春のタンゴ…?

それは「冬のソナタ」からひとつ季節を進めた韓流ドラマではございません。


現在の京都府北部、丹後地方で撮りだめしてあった写真を公開するシリーズでございます。

と言っているあいだに6月。春どころではなく、夏に突入してしまいました。

丹後といえばこれ。

「日本三景」と、公式に認定されている名所、『天橋立(あまのはしだて)』です。

京都市からは北に100キロほど離れた、日本海に面した丹後半島の付け根、宮津市にあります。

と言っても、実際の目線では、どのように美しい景色なのかはあまり分かりません。


天橋立とは、ちょっと高い場所から見ると、こんなところです!

…この日は天候が悪く、しかも朝早くに行ったので展望台にも登れず、前景の桜がメインにさえ見えます。が、その後ろ、海の間にまっすぐ続く陸の橋みたいなところが「天橋立」です。

「サッポロ時計台と、高知はりまや橋と、もう一か所がココでした?」と思われたかた、申し訳ありません。「3大がっかり名所」と思われても仕方ないほど、ショボい写真しか残せませんでした。

借りて来た写真ですが、高性能ドローン等で撮影すれば、このような景色が見えるはずの、日本屈指の観光名所でございます。

北にのびる丹後半島の内側に回り込む海流と、川から流れ出る水流がぶつかる部分に土砂等が堆積し、海を分けるような陸の橋が、自然と出来たのだろうと解説しています。

しかし、このような奇跡的な地形、情緒豊かな日本民族が神話を絡めながら数々の伝承を残さないはずがありません。


南北にわたる天橋立ですが、この呼び名と伝承からすると、北がはじまりで、南に向かってのびているとの解釈が正解のようです。

天橋立の付け根を突き止めようというのが、今回のクライマックスです。


宮津から半島東岸を海沿いに北上し、与謝野町をまたいで再び宮津市に入ったところにある「籠(この)神社」です。
石碑では見ずらいものの「元伊勢」とあり、日本で最も影響力のある伊勢神宮が、さらに昔はここから引っ越した行ったという、歴史的にも重要な、由緒正しき神社です。
堂々たる鳥居。境内もゴミどころか雑草すら見当たらない、管理の行き届いた神社です。
手水舎も規模が大きく、大勢の観光客が来る場所だとわかります。
ひときわ目を引く特徴的な狛犬。こちらは上手がわ、口を大きくあけた獅子像です。
個人的な解釈ではユダ族の象徴でしょう。
動物には見えない顔と、ウソみたいに太い前脚です。
ほかの神社にあるものと違うこの狛犬は、重要文化財となっているようです。
そしてこちらが口を閉じた下手がわの麒麟像。前脚に宝玉は無いようでが、頭頂部には立派なツノがついています。
こちらはエフライム族と考察しています。
後ろ側からみると、やはり尻尾が炎のように見えるデザインとなっています。
中央に三本と、左右に渦を巻くように一本ずつ。
さらに根元あたりから、同じく渦を巻く小さな彫刻が二筋ありました。
やはり七つに枝分かれしていた燭台のメノラーをイメージさせます。

謎が多く残る「元伊勢 籠神社」ですが、これより先は撮影禁止で、写真に残せませんでした。
と、元伊勢のさらに奥に、もっと謎深い神社があると控えめな看板がありました。

次回、このたびの丹後半島旅行最大のミステリーに迫ってみる予定です。