仕事などの途中で神社を見かけるたび、時間があればクルマをとめて立ち寄ることがあります。
有名なところも、山の中にぽつんとあるところも、これまで数多くの神社を見てきましたが、ふたつと同じ神社がないのが素晴らしいところです。

今回は観光地として有名というわけでもないのに、とてもキレイに管理されている、神戸市と明石市のほぼ境、西明石駅近くにある「神本(こうのもと)神社」へ取材に行ってまいりました。
石造りの鳥居が出迎えてくれます。この鳥居は1995年の阪神大震災後に新しく建てられたとのこと。やはり正面は東に向いた作りになっています。
鳥居をくぐると広めの平地が広がります。親しみやすく開放的で、子供たちがかくれんぼやダルマさんが転んだをして遊ぶのに最適な広さでしょうか。
右手に見える石灯籠は、夜にあかりが入るのでしょう。真正面には手や口をすすぐ手水舎(ちょうずや)があり、その横には赤鳥居が連なる小さな祠(ほこら)があるようです。
苔や落ち葉もほとんどない衛生的な手水舎。
いい雰囲気で水道の蛇口も隠されています。
イスラエルの幕屋や神殿にも、入り口からすぐのところに手を洗う水盤がありました。
小さな祠(摂社?末社?)の入り口は、四連の赤鳥居をくぐって入るようになっています。
このあたりは弥生時代から吉田遺跡があり、中世には枝吉城の中に含まれていた。そして阪神大震災の時に鳥居が倒壊し、建て替えられたという沿革が刻まれています。御影石、つやっつやです。
社殿に向かうには、さらに階段を登っていく必要があります。その前にある狛犬を左右一体ずつ見ていきましょう。
まず上手側、入り口から向かって右にある狛犬。実際には立派なタテガミを持ち、猛々しく吠え声をあげる「獅子の像」です。古来の日本人もライオンを知っていた証明と言えるでしょうか。大きく開けた口が「あ」と発音しています。
後ろにまわってみますと、七つに枝分かれした尻尾が目につきます。イスラエルの幕屋や神殿に置いてあった「メノラー」という燭台を連想させます。
続いて左、下手側です。先ほどより少しタテガミが控えめなかわり、頭頂部にツノがついていることにお気付きでしょうか?こちらは獅子でなく「麒麟の像」であるとされています。
口はしっかりと結び「ん」。聖書に神ご自身が「わたしはアルファでありオメガである」と記述されているイメージと重なります。
こちらは明るくはっきり撮れたので拡大してみました。尻尾はやはり7つに枝分かれしており、炎に見える形です。真ん中は勾玉っぽいでしょうか?
頭のてっぺんにコブのようなツノもついています。

2に続きます。