今回は腰部脊柱管狭窄症についてお話ししたいと思います。

腰部脊柱管狭窄症とは?
・腰部脊柱管狭窄症(LCS:Lumber canal stenosis)は退行性変化による骨性狭窄(脊椎すべり症、脊柱側弯症)、椎間板の変性、椎間関節の骨性肥厚、黄色靱帯の肥厚など種々の原因により、脊柱管が狭小化した状態を指す。
・狭小化した脊柱管内を通る神経や血管が圧迫されることで、腰痛・下肢痛や痺れ、脱力などさまざまな症状を呈する。

LCSによって生じる代表的な症状
・腰痛、下肢痛、歩行時の脱力やしびれ、排尿障害
・間欠性跛行(ごく短時間の歩行で下肢の疼痛やしびれ、脱力が生じ歩行困難となるが休憩すると回復する)
・前屈姿勢での症状改善
・bicycle test :自転車に乗ることで症状が軽快する
・sensory march :立位などでいたみやしびれが臀部から足部にかけて下がったり、逆に上がったりする

整形外科的検査
kemp sign:腰椎を後側方へ伸展させたときに同側の下肢痛を誘発する検査。LCSでは約半数が陽性となる
SLRテスト:背臥位で下肢を伸展位のまま挙上したときに下肢後面の疼痛の有無を調べる検査、LCSでは一般には陰性。椎間板ヘルニアとの鑑別に用いることが多い。

評価で特に大事そうな所!
疼痛:疼痛部位や誘因となる姿勢
姿勢・アライメント:特に腰椎が過剰に前彎していないかを評価する。ポイントとしては壁に背を向けて肩と臀部をつけたときに背中が腕まで通るかどうか。通る場合は過度に前彎している可能性あり。

運動療法
脊柱のアライメントを正常に近づけるように体幹・股関節周囲の筋力強化、柔軟性の確保を図る。
例:背臥位にて両膝を抱えるようにして体幹伸展筋群のストレッチ 
  壁に向かって立位をとり体幹・股関節前面の筋をストレッチ
  腹横筋や多裂筋等のインナーマッスルを鍛える。
  …などなど

その他、個人的に思うこと
  実際に脊柱管狭窄症と診断されていても実際はトリガーポイントによる痛みやしびれである可能性もあるかも?一般的な評価に加え、トリガーポイントを見つけ関連痛の有無を評価しアプローチする方法もあるかと思います。
 
今回引用、参考にさせていただいた本
 臨床で出会うさまざまな整形外科疾患が網羅されていることに加え、知識の整理、リハビリテーションプログラムと二部構成になっており非常にわかりやすい内容になっています。すべてカラーというのもこの本の良いところだと思います。おすすめです。
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何度か講習会に参加させていただいた先生が書いた本です。豊富な臨床経験とエビデンスに基づいたシンプルかつ確実な評価、治療方法が書かれています。技術自体は本を読んだだけでは正直習得が難しいと思われますので講習会への参加をおすすめします!
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