booklook 朗報は意外な形でもたらされる
経営の論文を書いている、あるいは書こうとしている方、参考文献に経営関連以外の書籍が並ぶと「お、こいつ手ごわそうだぞ」と思われるようです。
論文を読みなれている人は、参考文献リストを眺めるだけで内容がわかるといいます。
多くの人が用いる文献だけだとだいたい中身が想像できてしまいます。確かにそうだと思います。
だからそこに、論文を読み慣れている人が手をだしていないだろう書籍を参考文献としてあげてみるとおもしろいです。
例えば、この本を参考文献にしてみましょう。

世界一面白い 古代エジプトの謎 【ピラミッド/太陽の船篇】 (中経の文庫)
吉村 作治
意外でしょうか。
このように「使える!」ところがありました。
「王位更新祭-任期満了後に再任する際、王は走って体力を示し、続投できることを示した。また、自身の彫刻をつくり埋めることで、古い自分を葬り去り、以前とは違う新しい自分であることを表現した。これらの儀式は過去を水に流し、将来への期待感は持てる。」
(booklook から)
単に、しゃんしゃんと再任手続きを進めるのではなく、続投する能力を目に見えるように示す、過去の自分は死んだとこれも目に見えるように示す。そうするとみている方もその気になるのだろう。
当然、これまでやってきたさまざまなことを新しく作り変える作業も必要でしょう。
次は、「古代エジプト人の死生観、組織文化の捉え方に使える。バー(魂)、カー、アク(肉体)でこの世の物が構成されていると考えた。カーにバーとアクがくっついている。死ぬとバーとアクは消滅するのに、カーは現世に残る。組織文化は人が入れ替わっても変わらないのと似ている。意思決定と実行はバーとアク。」
(booklook から)
大変興味深い。通常、精神と肉体は理解しやすいが、それとは別に カー があるというのだから。組織を1つのモノとしてとらえると、文化(みたいなもの)が カー。その カー に構成員の思想や思いである バー がくっつき、実行する人の体 アク がくっつくとするといろんなことが説明しやすくなる。
組織に属する1人1人の考えには相違はあるものの組織として動くときは1つの方向へ向かう。また時に、組織のメンバーの誰1人として考えていなかった活動を組織がする場合もあるのではないだろうか。
このように、意外と関係のなさそうな書籍から意外な考えが発見されるものだ。