レガシー出版社を窮地に追い込んでいる、正体とは
前回のブログ「レガシー出版社を窮地に追い込む電子書籍」では、販売するコンテンツがなくなってしまうかもしれない従来の出版社について書いた。
出版社の本来の役割とこれからの役割を考え、インターネットで起こっている出来事を改めて考えててみたい。
そもそも、出版会社は著者と読者を結ぶエージェント(代理人)である。
提供するサービスの付加価値を高めて成長してきた。
ネットの発達はそういった昔からのエージェントを無用にしようとする、ネット上の別のエージェントによって支えられている。
だから、一切のエージェントが不要になるわけではない。エージェントが入れ替わっているに過ぎない。
深く考えるまでもなく、従来の代理店と呼ばれる仕事は危機に直面している。
広告代理店、旅行代理店、保険代理店...
独創的な知恵を提供するのでなければ、それらは一定の「作業」を代行しているに過ぎない。
面倒だがやれば誰にでもできることを代わりにやっている、ということだけでは先が危ぶまれる。
ネット上のエージェントは何をしているのであろうか。
アマゾン、グーグル、ヤフー、マイクロソフト、アフィリエイター...
共通すことは情報を整理して、提供していることである。
アマゾンで欲しい本が簡単に見つかるのは、書籍情報をデータベース化したからだ。
グーグルのミッションは、「世界中の情報を整理すること」である。
ヤフーはネットに散在するコンテンツを人が目視で分類して提供している。
いずれも無料で誰もが利用できる。
それだけではない。各社スパイスを効かしている。
アマゾンは探し物を見つけるお手伝いをしているだけではなく、「探し物」に応じて別の物を提案している。
「この本を買った人は、こんな本も買っています」と。
報酬を手にするアフィリエイターも、商品の紹介に留まらない。同じカテゴリの商品を並べて比較して、同じ消費者として購買の手助けをしているのである。
グーグルはページランクというものを作り、ネットの全サイトを評価し、サイトのオーナーがより良い情報の提供を動機付けを促進している。
ネットのエージェントがやっているのはこういったことである。