ポルトガルvsイングランド | GOAL!!

ポルトガルvsイングランド

7月1日土曜日、ゲルゼンキルヘンで行われた

2006年ドイツ大会の準々決勝のカードは

ポルトガルvsイングランド

やはり、準々決勝ともなると全試合カードが優勝候補同士。

どちらが勝ってもおかしくはない。



前半


前半2分、立ち上がり早々、ルーニーがカルバーリョの

ミスを突いてボールを奪い、ゴールを狙う。

だが、シュートをブロックされる。


前半7分、ポルトガルはデイビッド・ベッカムのFKをクリアしきれず

こぼれ球をスティーブン・ジェラードに拾われる。

ペナルティエリアの右端にボールを持ち込んだ

ジェラードはクロスを上げるが正確性を欠き

ファーで待っていた選手は誰も合わせらなかった。


前半9分、ともに積極的な立ち上がりを見せる両チーム。

2004年欧州選手権(ユーロ2004)準々決勝での

対決をほうふつとさせる。

イングランドは、ルーニーが約20メートルのハーフボレーで

GKリカルドの守るポルトガルゴールを襲うが、決まらず。

逆のエンドでは、ジョン・テリーの中途半端なパスを拾った

クリスチアーノ・ロナウドが、同じような距離から

グラウンダーのドライブシュートを打ったが

イングランドGKロビンソンに阻まれた。


前半13分、ルイス・フィーゴのFK。

誰も触れずにゴール前に流れたが

ティアゴの反応が一瞬遅れ、ゴールに押し込めなかった。

その直後、マニシェがシュートに持ち込むが

イングランドDFに阻止された。


前半17分、イングランドが押す時間帯が続く。

ペナルティエリア内でルーニーとジェラードが息の合った

コンビプレーを見せようとするが、パスはミゲルに足で止められた。


前半19分、イングランドゴール前で

C・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドの同僚

ギャリー・ネビルをドリブルでかわし

シュートに持ち込むが、バーの上にふかしてしまう。


前半29分、息つく間もない展開の後

両チームともに試合ペースを落とし

パスを回して前に出る機会をうかがった。

イングランドDFジョン・テリーが

出場停止のデコに代わって先発したティアゴと

ハイボールを競り合って接触、イエローカードを受ける。

これで、イングランドが勝ち上がった場合

テリーは累積警告で次戦に出場停止となる。


前半39分、左サイドからドリブルで中に切り込んだフィーゴが

ランパードをかわし、カーブをかけたシュートを放つが

ファーポストの外側に外れる。



前半44分、ペチートがベッカムの得意な位置でFKを与える。

ジョー・コールに対するタックルで警告を受け

準決勝に勝ち上がった場合は累積で出場停止となった。

イングランド主将ベッカムは直接狙ったが、FKは壁に当たる。

ハーフタイム直前にはランパードが強烈なシュートを見舞うが

GKリカルドにキャッチされた。



後半


後半7分、ポルトガル陣内でベッカムの蹴ったボールが

バレンテの手に当たるが、主審はプレー続行を指示。

負傷したベッカムはこの後アーロン・レノンと交代・・・

後半8分、後半最初のチャンスがランパードに訪れる。

ジェラードの絶好のコーナーキックからランパードが

放ったシュートは地面を叩き、ゴールの上へ大きく越えていった。


後半14分、交代選手のレノンはバレンテとカルバーリョを抜き

ルーニーへパス。

ルーニーはキックをミスし、ジョー・コールが

こぼれ球をシュートするがバーの上へ飛ぶ。


後半17分、ユーロ2004の時と同様

ルーニーの準々決勝での役割は早く終わりを告げた。

前回は負傷による退場だったが

今回はボールの奪い合いで不用意にリカルド・カルバーリョの

足を引っかけてしまい、なんとレッドカードで一発退場!!


後半23分、ここでポルトガルはイングランドのゴールを脅かし始める。

マニシェのシュートはブロックされ

リバウンドをフィーゴが深い角度から狙うがゴールをオーバーする。


後半33分、ポルトガルはイングランド陣内で辛抱強く

プレーを組み立て、ミゲルがフィーゴにお膳立てをするが

シュートはロビンソンがダイビングでセーブ。


後半37分、両チームのゴールキーパーに試練が訪れる。

交代選手のヴィアナの低いシュートをロビンソンがセーブ。

リカルドはランパードのフリーキックをかわし

レノンのフォローアップもパワーを欠く。


後半45分、イングランドの10人はポルトガルの

ディフェンスを脅かすが、テリーのシュートは惜しくもゴールの上へ。



延長




前半9分、イングランドの攻撃。

ジェラードがペナルティエリア内に侵入し

途中出場のクラウチを目指してクロスを出すが

ミゲルが直前にヘディングでクリア。

ピッチの反対側でシモンがシュートを放つが

ロビンソンが指で弾いてセーブする。


後半2分、レノンがペナルティエリア内に攻めて入り

バレンテのタックルで倒される。

しかし、エリゾンド主審はプレーオンを指示。

その直後、ポスティガがヘディングでボールを

ゴールに入れるが判定はオフサイド。


後半15分、終盤になりポルトガルが決勝点を狙う。

ミゲルがマイナスのパスでマニシェにつなげるが

シュートはクロスバーを大きく越えてしまう。



PK戦

リカルドがランパード、ジェラード、ジェイミー・キャラガーの

シュートをセーブし、ポルトガルの英雄となる。

最後はロナウドのシュートで勝利が決まった。


結果は

ポルトガル 0-0 イングランド

延長

(0-0)

PK戦
(3-1)



勇敢な闘いを披露したイングランドは再びPK戦に敗れて

今大会を敗退。

ルーニーがレッドカードを受けた・・・

このときに試合は決まっていたのかも知れない。

前回大会のベッカムと同じように

また一人の愚か者が試合を壊した・・・。

歴史は繰り返されるとはこのことだ。


ルーニーがいなくなってから

ポルトガルは数的有利ではあったものの

得点できず数的優位を活かせなかった。

しかし、ポルトガルはユーロ2004同様に

PK戦で勝利を飾った。