ドイツvsアルゼンチン | GOAL!!

ドイツvsアルゼンチン

2006年6月30日金曜日、準々決勝

ドイツvsアルゼンチン

の一戦がベルリンで行われた。


前半
前半7分、試合開始からルボス・ミシェル主審の鋭い笛の音が

定期的に鳴り響く、緊迫した展開の中

最初のチャンスが開催国ドイツに訪れる。

ゴール前25メートルの位置で得たフリーキックを

ポドルスキが直接狙ったが、アルゼンチンのGKアボンダンシエリは

一瞬ボールを取りこぼしたものの、なんとか2度目にキャッチした。


前半16分、ミヒャエル・バラックがドイツ先制の絶好機を逃す。

バラックは、シュナイダーからの絶妙なクロスに

完ぺきに合わせて走り込み、ゴール前16メートルの位置から

ヘディングで狙ったものの、右ポスト脇に外してしまった。

前半19分、一方のアルゼンチンは

今大会2度目の先発となったテベスが活発な動きでチームに貢献。

前半唯一のハーフチャンスの起点となり

突破してきた左サイドバックのソリンに股抜きでパスを通す。

ソリンは前線のクレスポにボールを送ろうとしたが

タイミングよくカットに入ったメルテザッカーに阻止された。

前半45分、前半は熱い攻防ながら精度に欠けたプレーが多く

両チームとも相手キーパーの手を

ほとんど煩わすことなくハーフタイムに突入。

前半終了のホイッスルが鳴った際の、ファンは静かな反応を示した。




後半

後半4分、前半は両チーム無失点のまま終わったが

後半開始直後に均衡が破れる。

リケルメが右からコーナーキックを入れ

アジャラがクローゼの前に飛び出てヘディングシュート!!!

ボールはダイブするイェンス・レーマンと

ニアポストに立つフィリップ・ラームの間を抜けてゴールに決まる。


後半19分、ドイツが立て続けにコーナーキックを2本獲得。

2本目はアボンダンシエリがボールを逃し

ミヒャエル・バラックが絶好の得点チャンスを迎える。

バラックのシュートはブロックされ

このドイツ代表のキャプテンは跳ね返ったところを

再びヘディングでゴールを狙うがゴールキーパーがキャッチする。


後半26分、アルゼンチンのGKアボンダンシエリが

フランコと交代する。この7分前、アボンダンシエリは

クローゼのひじを腰に受けて負傷。

アルゼンチン側の医療スタッフが懸命に治療を行うが

交代を余儀なくされる。


後半28分、アルゼンチンが惜しくも2点目を逃す。

ラームのパスミスをテベスが奪う。

この小柄なフォワードはドリブルでドイツのディフェンスを突破し

マキシ・ロドリゲスにパスを出す。

しかし、ロドリゲスのシュートはサイドネットへ。

後半35分、アルゼンチンが1対0のまま

ここで勝利するかのように見えたが、ドイツが同点に並ぶ。

バラックが左からボールを上げたボールを

ボロウスキが頭で合わせ、クローゼが今大会5得点目を決める。

 

後半44分、アルゼンチンのチャンス。

ルイス・ゴンザレスがヘディングシュートでゴールの右角を狙う。

しかし、レーマンが体を伸ばしきって片手でファンセーブを決める。

ただし、もしゴールが入っていてもノーゴールとなっていた。

こぼれ球を狙って前に出ていたテベスがオフサイドの判定を受けていた。

延長
前半15分、延長前半の最後のワンプレー。

ゴンザレスがボレーシュートを打つが、枠をわずかに外れた。

両チームとも15分間、枠内シュートは1本もなかった。


後半1分、延長後半開始直後、テベスがロングシュートを放つ。

だが、ボールはGKレーマンがしっかりと抑えた。


後半8分、今度はDFコロッチーニが遠目からシュート。

だが、ドイツゴールを脅かすにはいたらなかった。

その2分後、コロッチーニが再びゴールを狙う。

しかし、右足で放ったシュートは

クロスバーに当たってゴール上へ外れた。


PK戦
レーマンはアジャラとカンビアッソのシュートを止め

ドイツ代表を準決勝進出に導いてドイツの英雄となった。

開催国のドイツはPK戦で100パーセントの成功率を収めた。

ノイビル、バラック、ポドルスキ、パロウスキ

蹴った選手全員がペナルティシュートを決めた。



結果は

ドイツ 1-1 アルゼンチン

延長

(0-0)

PK

(4-2)

でドイツに軍配があがりました。




クリンスマン監督が今回のFIFAワールドカップで

レーマンを正ゴールキーパーに選んだ決断は

今日の試合だけで正解と言われるだろう。

レーマンはペナルティシュートを2本止め

ドイツを準決勝に導いた。


次に対戦するのはイタリア対ウクライナ戦の勝者。

今日の試合で先制し

大会の序盤では素晴らしい

パフォーマンスを披露したアルゼンチンにとって

母国への帰路は非常に長く感じられるものとなるだろう。