その中でも注目を集めたのは、昨日の村田諒太選手のWBAのミドル級世界タイトルマッチだったが、結果は2ー1のスプリットデシジョンによる判定負けだった。
この判定に関しては既に多くの人が疑惑を指摘しているが、個人的にも村田の勝利を確信していただけに、この結果はショッキングなものだった。
ボクシングの採点のポイントは、優先順位が高い順に、
①クリーンヒット
②アグレッシブ
③ディフェンス
④リングジェネラルシップ
で判定される。
①クリーンヒットに関しては圧倒的に村田だった。4回にダウンを奪取し、その後も5回、7回にもロープがなければダウンしていたであろうシーンも見られた。
②に関しては、相手のエンダムの手数だけ見れば優勢と取れるかもしれないが、中盤以降は度々クリンチに逃げるなど、村田の右を恐れて逃げ回っているようにしか見えなかった。
③、④に関しては完全に村田。
ことごとくパンチをガードし、一発も効いたパンチをもらわなかった。
常に前に出て、相手の動きを見極め、時折的確なパンチを打ち込み追い詰めていた。
手数こそ少ないものの、パンチの精度、相手へのダメージを見る限りでは、完全なワンサイドゲームだと思った。
ところが蓋を開けてみれば2ー1。
いくらレフェリーの主観が入っているとはいえ、村田勝利の判定は117ー110と7ポイント差。
エンダム勝利の判定は116ー111、115ー112なので、あまりにも差が大きい。
結局手数を重視するということであれば、ボクシングという競技そのものが違う形のものになってしまうのではないか。
そもそもWBAそのものが疑惑判定の総合商社であり、このような考察自体ナンセンスなのだが、WBCのようにオープンスコアリングシステムを入れていれば、また違った展開になっていたのかもしれない。
村田選手陣営の世界戦実現までの苦労と努力を思えば、簡単にリターンマッチとは言えないが、全く負けたとは思えないので、是非とも村田には再起して欲しい。
一つ言えるのは、村田はこの試合を通じて結果的に黒星が付いたものの、少なくとも日本国内での評価は下げてはいないということだ。
それどころか、試合後も判定に不服の態度を見せず、最後まで選手としての立場を弁えて結果を受け入れたので、大いに男を上げただろう。
もちろんこの結果は受け入れがたいものがあるだろうが、それを抗議するべき人間は選手ではない。
選手はあくまでもリングで結果を出せば良い。
声を上げるべきは我々ボクシングファンであり、メディアであり、国民である。
世論の後押しがあれば、再戦の機運が高まるだろうし、村田の闘争心に再び火を付けることができるのではないかと期待している。
最後に、村田選手の今後のご活躍をお祈りします。
全然負けていない!まだやれる!頑張れ村田!