今日は平和について考える日です。
8月15日より考えてるかも。
タイトルは こうの 史代さんの漫画です。
- 夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)/こうの 史代

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原爆の漫画といえば はだしのゲンなんだけど
強烈さは少ないけど ものすごく心に残ってる漫画です。
柔らかい作風で すんなり心に入ってくる。
もう 号泣しますよ。
夕凪の街
原爆から10年後の広島が舞台
皆実は原爆で父姉妹を亡くして母と二人で慎ましく暮らしている。
ここで描かれるのが原爆の悲惨さじゃなくて
彼女の 生き残ってしまったことに対する後ろめたさなんですよね。
恋人とキスしようとして 突然あの日が目の前に現れる。
何で自分が生きてるのか。
同級生を見捨て死体を踏みつけにして 死体からモノを盗み
生き延びてきた自分に幸せになっていいのかと。
この作品は 原爆が体験した人にどれほどの心の傷を残してるかを丁寧に描いています。
自の体験を恋人に話し「生きとってくれてありがとうな」と言われ未来が輝くが
皆実は あっという間に原爆症を発症し
目が見えなくなり 激痛が起こり 意識が遠のきます。。。。
真っ白なコマで
「嬉しい? 10年経ったけど
原爆を落とした人は 『やった!またひとり殺せた」って思うてくれとる?」
桜の国
現代が舞台
皆実の弟で 疎開してたため原爆に会わなかった旭が被爆者である京花と結婚し
その娘の七波が主人公。
母は 原爆症で死亡。自分と弟は被爆2世。
弟は被爆2世だってことで 結婚が難航してる。
ずっと前の原爆での差別と偏見が今も続いてることを表しています。
こっちはハッピーエンドで終わり
大したオチもないんですが 必死で生きる彼らに幸多かれという気分になります。
京花が被爆者だと分かった上ですべてを引き受けて結婚した旭
そんな両親の事を思う七波
「生まれる時 あの時 私は二人を見ていた。
そして確かに このふたりを選んで 生まれて来ようと決めたのだ」
これ映画化もされたんですよね。
皆実を麻生久美子さんが演じてて とても良かったです。
でもやっぱ 漫画がお勧めかな。
声高に思想を言うでもなく 戦争反対と真向から言わず
淡々と原爆が残された人にもどれほどの苦難を与えてきたかを
優しいタッチの絵で描いている秀作です。
自分にも問うんですよ。
もし 息子らが原爆で死んだら 自分は落とした人を国を憎まないでいられるかって。
お互いに悲しい思いをしたから許し合いましょうと言えるのかって。
戦いは憎悪が憎悪を呼び 復讐が復讐を読んで泥沼に入っていくんだものね。
「戦わない」って実は一番 覚悟と忍耐が必要です。
平和をどれほど語っても その覚悟と決意が今の日本人にあるのかしらと思う。
そんな6日でした。
