蠍座の女 | 無

蠍座の女

つかぬところ、つまりは敗北なのだ。

完全にあたしが悪い。




100のやさしさも、100の勇気も、砂を撒いて踏み潰してきたようなものだ。


わからないから近寄らないで欲しいと、尻尾の毒針で威嚇しすぎたのだ。
この答えはまだわからないのだが__。

つまりは敗北なのだ。



ひとに不孝であると、その場は凌げても、振り返る間も無く、淋しいものなのだ。


ただ、わからないのだ。
わからないままに答えを出せぬまま、それでも荒野で威嚇を続けているのだ。


差しがね、相手に非など無い。

無いから辛いのだ。



少し悪いくらいが調度良い。
悪気が無くとも、我が身を護る為、相手を殺してしまうぐらいなら__。



針は取れない。
要らないけど取れない。
そーゆう運命と嘆く疑問さえ抱かず、なぜならそれは、自分の体の一部なのだ。
毒を持つことも。

形持つひとつの生物として此処へ存在するまでに、希望や、勇気や、期待や、それを持つ意味を知らしめるために、誰かがもたらしてくれたものだから。

疑問など持つ余地もなかった。


なかったのだが__。



今改めて実感する。

それを持つと意識してしまったことに気付く。



一生を嘆くことは無い。
それとどうつきあうかだ。


それを認めた上で、

灼熱のなか、

何度も問い掛けをくれるひとと、どう向き合うか。




答えがまだ見えない。


蜃気楼にオアシスもみえない。

どうしようもなく取り巻くものが、多過ぎる。



しかし



砂漠の向こうの誰がが云う、
素直になりなさいとか、大事にしなさいというのが、そばに居ると云うことなら、
それが最善なのなら、
相手の気持ちは少しでも救われるのだろうか。



やはり陽射しは容赦無く、
オアシスはオアシスの在りかまで辿り着かないと、近付いては来ない。

1滴の水さえも雨に頼る次第だけれど、

あなたの気持ちが救えるなら、
あたしの気持ちを救えるなら、

甲冑のまま、立ち向かうしかない。




その先に何にが起ころうとも__その先さえまったく見えないのだけれど____


先のみえない今を救おう。




決意だけは固めた。