着物の羽織もの
種類と着方【衿の折り方】
について
過去記事にて
↓
羽織といえば「帯付き」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
「帯付き」というのは、羽織などを着ていなくて、帯が丸見えな姿のこと。
私は普段ほとんどがこのスタイルです。
「帯付き姿は、はしたない」と教えるところもあるようですが、それは、その昔、水商売(玄人)の女性達がこのスタイルだったからという理由だそうです。忌憚なく言わせていただければ…時代錯誤的だと思いませんか。
またもうひとつには、呉服屋さんが羽織を購入させる営業文句でもあったようです。
私は、羽織は着ても着なくても良い、という考えです。
ですが羽織には、
・着物や帯を汚さないため「ちりよけ」として
・着付け(帯結び)のアラを隠すため
・羽織が紋付きの場合は羽織ることで装いの格を上げ、逆に、カジュアルな場面に着物の紋を隠すため(この時の羽織は紋なし)
といった役割があります。
ですから、用途と体感に合わせて活用されると良いと思います。
基本的には着ても着なくても良いと思います。
が、知らないといざ着たい時に困りますし😆
着てみてわかったことは「帯が守れる」
まさにちりよけ用途は電車などに乗る場合はかえってないと不安になります。
あとは防寒ですね。
南国といえども湿度のせいで寒さを強く感じる日もたまにあります。そういう時にはあっても良いな、と思いました。
必要かどうかは着物を着る頻度にもよりますね。
羽織
羽織はカーディガンと同じ扱いで、室内でも脱がなくてokです。
椅子や座布団など、腰かけた時には羽織の裾をお尻の下に敷かないようにしますが、最近の羽織は丈が長いものが多いので…この辺は臨機応変に。
また、茶室では女性は基本的には羽織は脱ぎます。
羽織の衿は肩から後ろを外側へ半分に折って着て下さい
肩口から下へは自然に衿幅分外へ折った状態になります
こちらは薄羽織 (夏の始め〜秋口に)
羽織には羽織紐をつけます。
さまざまな羽織紐が出ていますので気分やお好みで💖
羽織紐は帯揚げと帯締めの間くらいにくるものが多いです。
道中着(コート)
道中着はコート扱いなので、室内では脱ぐようにして下さい。
道中着(コート)の衿は肩から首の後ろ側を半分内側に折ります。
ただし、リバーシブルに作られた道中着などは、腰で結ぶ紐までよれないようなら、外側に折って色を見せる場合もあります。
お好みで
道行(コート)
道中着より改ったコートになります。室内では脱ぐようにして下さい。
衿はスクエアになっていて、後も折る必要はありません。
雨コート(レインコート)
二部式のものは薄いため、上だけ帯を守るちりよけがわりにも使えて、少し防寒にもなるので、突然小雨の降ることの多い台湾では便利です。
(洗える着物やパールトーン加工した着物でも、帯が正絹で濡らしたくない場合が多いため)
ファーショール
フリンジストール
台湾では年に一回から4回くらいしか出番はなく、暑くて結局ぬいで手に持ってしまうことが多いです🤣
優雅に見える脱ぎ着の仕方と持ち方はまた動画にて
寒い時、またはちりよけとしても
着物の羽織ものは、
着物用のものではなくても
大判ストールやモモンガ風の上着、ポンチョなど、お手持ちのものでもとても素敵に着こなせます💖
秋冬春は夏よりも 着物を着やすい、また着るシーンも増える時期です。
是非+アルファを楽しんでくださいね