あまり自分の中では盛り上がりもなかった今回の東京オリンピックでしたが、
ネットに流れてきたこの写真には
目を見張ったし、じわじわきました。
プレゼンターとして現れた伊調馨さん。
5つ紋の振袖、しかも色無地‼️
格は最高位で究極に控えめ
さらに豪華な袋帯に合わせて真夏だけど、(多分)単衣仕立てかな。写真だけなので不明。
着物姿はやっぱり素敵💖だなぁと。
装いに(コーディネートの組み立てに)意味と、敬意が込められているなぁと。
#伊調馨こちら
少し冷静になって解説すると…
豪華な振袖にしなかった理由
普通振袖といえば、総柄。
華やかだし、家紋をつけなくとも格の高い装いとなります。
でも主役は選手であり、華やかさを抑えたい、ということで色無地。
無紋の色無地では格が低くなってしまうため、総柄の振袖と同格(最高格)とするための、五つ紋。
家紋は一つ、三つ、五つと数が多くなるほど格が上がります。
着物の格を上げれば帯も同じようにおめでたい、格調あるものを合わせるのがセオリー。
この場合帯に合わせたとも考えられます。
ある記事によれば
帯は先の国民栄誉賞の副賞でいただいたものとのこと。
夏着物用ではないため、着物も単衣仕立てか袷となります。
いろいろある決まりごとやルールや慣習は、
最近、たかが「着るもの」という言葉や
「着物もファッション」や、
この酷暑に、
崩す、変える声も大きいですし、
私も普段着物は自由に!と言っています。
今回は
ただし…の式典にあたるのです!
崩して良い場所もありますが、
こういう正式な場ではやはり「伝統」や「文化」という側面からの、装いに意味あるコーディネートが素敵だし、大切に守っていきたいと
強く思いました。