定刻の16時半、リハが開始されました・・。

まず全体での発声練習です。

ただ、一万人での発声・・

ナカナカ統制が取れない様子で

シビレを切らした合唱指導の講師の先生、

緊張を解す為、柔軟体操の指示・・

第九レッスンでは定番の

隣同士で肩たたきや

顔の筋肉解し等、etc・・

極めつけが、両手を高く上げ、

手先をブラブラさせたりします。

ただ、それを見た先生・・

自分でさせておきながら

「う~ん、凄い光景ですよ。

新興宗教の集会みたいで~す。」

オドケテみせます。

すると、ステージ配置が変わり

若干、不安と硬さがあった合唱団の

雰囲気が和らぎ、なにかイイ雰囲気に

なりました。


発声練習が終わり、いよいよステージ上では

総監督で指揮者の佐渡裕さんとオケ、

4人のソリストが登場して

第二部の第九の第四楽章の

リハーサル開始です・・。


レギュラーレッスンでは200人

佐渡練では2000人・・

人生初!の10000人のフロイデ

初体験です・・。

あと第九の「生オケ」も初体験です。

それは・・凄いものでした。

ホールに響く10000人の声が

体の芯にビリビリ感じるのです・・。

「音圧」という見えないチカラが

カラダを包み込む感じ・・

それも機械的な疑似効果では

絶対再現出来ないもので

まるで声の中を浮遊しているかの様でした。

マズイです・・

リハのドッペルフーガで、既に感動して

ウルッと来てしまいました・・。

それと、第四楽章での合唱出だし手前で

ティンパニーの演奏で1万人の合唱団が

一斉に立つのですが、これがまた壮観であって

今迄は観ていて、その光景に鳥肌が立っていたのですが

逆に自分がソレを行う立場になると

もう身震いする位、感動しました。

1万人のスタンディング・・本当に壮観です。

ただ、イイことばかりでは無く

これは毎年言われている事らしいのですが

巨大ホール、しかも音楽専用ではないホール故の

反響音から来る<合唱パート間>のズレが

初心者の私でも分かりました・・。

それと、今回からステージが縦長になったので

従来より小編成のオケなので、オケの迫力が

思った程ない感じがしました・・。

オーバーな言い方だとオケが1万の合唱に

埋もれてしまう・・。

オケ側のアリーナ席だと、そう感じないかも

知れませんが、スタンド席の意外と前の方でも

そう感じました・・。

そのせいか、実際「フーガ」・・

ソプラノに我らテノールが追従していく所で、

レッスン時よりもワンテンポ

確実に遅れて響いて来ます。

そのズレ具合に、最初勢いよく歌っていた

テノール陣も周りのテンポ確認の為、自然

声量が落ちてしまうという「負の連鎖」が生じる・・

恐る恐る、探りながらのフーガ部、

実際、後日・・佐渡サンがFBに挙げた

コメントにはリハのズレ様に危機感を

覚えていたそうです。

ただ、翌日の本番は、そのズレが

殆ど解消されていました。

恐らく「音効」さんが、徹夜で音響修正

されたのではないでしょうか・・。

ホール内には無数のマイクが配置され

特にアリーナ席とオケの真上には

何本もの吊るしマイクがあり、また

中央天井には我々の居る

スタンド席に向ってこれまた

無数の巨大SPが向いています。

これらの集音素材を駆使して

時間差で各パートのズレ感覚を

低減する途方も無い作業をする。

こうしてみると・・

「一万人の第九」は、ただ大勢が

歌うだけのイベントでは無く

こうした「縁の下の力持ち」の

多くの方々によって成し得ている・・。

今、改めてそう思います。


今回、ステージを縦長にした分、昨年よりは

その「ズレ」が許容範囲であったのか

第四楽章の通しのリハは

数回通しただけで終了しました。

(因みに昨年は、あまりのズレ様に

居残りレッスンしたそうです・・。)


第九のパートリハが終了し短めの

休憩が入った後、ゲスト中心の

<第一部>のリハが始まりました・・。

ここで、今回からメインMCに抜擢された

羽鳥アナが登場・・

我ら合唱団は盛り上がりましたが

どうやら段取りを間違えたらしいです・・。

(本当はこの後の、オケの演奏中に登壇)

なにやらテンパッテいる羽鳥さんに

佐渡さんがマイクを向けると、

羽鳥アナの第一声が・・

「す、凄いです!

いや~本当にもう・・凄すぎます!!」

どうやら先程の2部リハの

第九に圧倒されて模様・・

というか、スクリーンに大写しになった

羽鳥アナの目・・潤んでいました。

う~ん、リハで既に「歓喜」状態。

明日の本番、大丈夫でしょうか・・。

そんな羽鳥アナを苦笑しながら

佐渡さんがリハ演奏を始めました・・。

一部はフルオケ編成では無く

オケのパーカッション部と

関西名門吹奏校の「淀川工科」の

ブラスバンド部の混成楽団。

この「淀工」が、どれ位の実力かは

恥ずかしながら、私は分からなかったのですが

オープニングアクトの

「オリンピックファンファーレ」を

聴いたら、その疑問は跡形もなく

吹き飛んでしまいました・・。

この曲の終盤は管楽器類の

細かい演奏技法が入るのですが

それをプロ顔負けの超絶技法で

難なくクリアしていました・・。

流石、一万人の第九に選出され

佐渡さんの指導を受けるだけの

器量を持ち合わせている集団・・。

一流揃いの「第九楽団」に

思わず胸が高まりました。


続いて、ゲスト曲のリハですが

肝心の加山さんが当日入りと

いう事になり、オケのみで

進行する事になりました。

OPが終わり歌詞入り部分、

いきなり指揮をしていた佐渡さんが

片方のマイクで歌い出しました。

これには会場が、どよめき

拍手が沸き起こりました・・。

気を良くした佐渡サン・・

「よーし、全部歌ってやる!」

と言ったものだから、更に

会場はヒートアップ!

無理もありません・・

日本を代表する

世界のマエストロが

オケを指揮しながら

「君といつまでも」を

熱唱しているのですから・・。

しかも、曲間の有名なMCを

アドリブで・・

しあわせだなァ~ 

僕は第九が大好きなんだ!
僕は死ぬまで指揮をやめないぞ!
いいだろ?」

ときたので、もう会場はやんや、やんやの大騒ぎ・・

私も、割れんばかりの拍手をマエストロに贈りました。


もう一曲のゲスト曲は流石に

歌唱はしませんでしたが

貴重なものが聴けて

ツクヅク今回、参加して

良かったなぁ・・と思いました。


もう一つのゲスト曲、
「海 その愛」のリハが

始まりました・・。

この曲は、2コーラス目のサビから

我ら第九合唱団の男性組も

歌唱に加わります。

一応、東京のレッスンでは歌詞を追いながら

軽く合わせてきましたが、実際のホールで

オケに合わせ、しかも男性陣4000人が

一同に会しては「初」なので、どうなるのか

一抹の不安がありました・・。


オケ演奏が始まり、2コーラス目のサビ

「海よ~俺の母よ~・・」の所、

我ら男性合唱が入りました。

すると、どうでしょう・・

意外と皆さん「声」が出ている。

っていうか、いい様にホールに

響いています・・。

確かに加山さんの歌は「第九」より

低音よりなので歌い易いとは

思いますが、なんか皆、

伸び伸びと歌っていて、

気持ち良さそうです・・。

実際、後のFB等の女性陣の

呟きには

「男性陣の、海よ・・凄い良かった!」

というのが多かったそうです。

私的には・・

「凄い贅沢なカラオケ」で歌っている感じです。

目の前でマエストロ指揮の生オケ演奏って、

滅多に経験出来ませんから・・。

問題は、明日・・本番でモノ本の加山さんと

歌ったら、どんなに凄いのか・・

ヤバイです・・既に第一部で「歓喜」の涙を

溢しそうです・・。


男性コーラスの出来栄えが思った以上に

良かったのか、歌い出しをスタンディングに

変更する等少数変更でOKが出て、

無事、前日リハが終了し

佐渡さんが万雷の拍手を受けながら退場

私達も、終了と思い立ち上がり掛けた時

合唱指導の先生が再登場、

「ゴメン、時間来てるけど、再度、第九の

部分を確認させて・・。」

と、フーガー部分を中心にリハ開始・・

やはりフーガ部のあの「ズレ」が

気になる様です。

何回か通した時に注意事項として

レッスン以上に出だしを明確に

大きな声で歌う様指示されました。


結局、10分押しで前日リハは終了しました。

外に出るとすっかり冬の冷気になった夜風を

感じましたが、リハの興奮冷めやらぬ体を

クールダウンするには心地よい感じでした・・。

さて、明日は泣いても笑って本番当日です。

夏からの練習の成果、爆発させたいと思います。


hiroのブログ

<本番当日へ続く・・>