ベニバラの舞台「行けっ!風間山荘」が閉幕して

1週間程が過ぎました・・。

舞台の感想は前回のブログで書いたのですが

今回、その舞台を観るまでの経緯を

今一度、思い返してみたいと思います。

3月初旬・・

ベニバラカンパニーの方々の稽古も順調に進み、

各出演者のブログ等を見ても、

役の落とし入れが終り、煮詰めの段階の

方が多くいました・・。

予定なら、この後「小屋入り」し

「場当たり稽古」に入る手順でした・・。

私達<ベニバラファン>も

キャストブログで、仕上がり具合の

充実度から数週間後の舞台開幕を

楽しみにしていました・・。



しかし・・「あの日」が訪れてしまいました。



3月11日14時46分18秒・・

東北沖を震源とした観測史上最大のM9.0の

大地震が発生。

未曾有の震災により甚大な被害をもたらしました・・。

連日放送される悲惨な光景・・

自然の前では、あまりにも無力な

人間が、唯一持っている

テクノロジーによって

図らずもその自然の猛威を

「リアルタイム」に目にする事になりました。

それは、決してSFでも特撮でもない

実際に起きている自然の猛威・・

それを目にする度、湧き起こる

信じられない程の衝撃と恐怖、

そして確実に心を占め始める悲しい思い・・

震災は被災者以外にも、それを目にした

多くの人々の心も傷心させました・・。

また日常生活においても「計画停電」により

通常の生活が制限される事に・・

そんな中で、発表された

「舞台公演延期」の知らせ・・。

しかし、あの時の劇団の判断は

今、改めて思い返しても

正しかったと思います。

実際、高い頻度で発生する余震や

流動的な原発の動向で正直・・

演者も観客も、心から舞台で演じる事や

楽しむ事が、出来るハズがないのです。



暫くして舞台公演は1ヶ月先に延期とアナウンスされました。

劇場もスケージュールの関係で変更となりました。

しかし、ある意味、ここからが劇団にとっても

私達、観客にとっても苦難の日々の始まりでした・・。

役者の皆さんはインターバルを置いた上に

再度、役の完成度を高めていかなくてはならない作業が

待っています。モチベーションを何時も以上に高め

なければなりませんが、そこで難題にぶつかります・・。

その頃、世間では「自粛」の嵐が吹き荒れ、

軒並みイベントやコンサート等が中止に

追い込まれていました・・。

行楽地や繁華街も閑古鳥状態、

いわば、「娯楽」が悪であるという風調でした。

それは演劇舞台も同じでした・・。

役者の皆さんは稽古中

「はたして今、舞台をしていいのか・・」

自問自答していた方も居たそうです。

それは、演劇を観る側の私も、同じでした・・。

「今、演劇舞台を観ていいのか・・」

悩みました・・。

舞台を観る事に、こんなに悩んだ事は無い程

戸惑いました・・。

しかし、劇団主宰者のIZAMさん始め、

役者の方々のブログで

「今だから、観てもらいたい舞台」である事や

「この舞台から元気を発信していきたい!」

という想いに接して、観劇する事にしました。

早速、振替公演の予約を入れ公演日を待ちました。

そして4月・・舞台公演。

私は千秋楽を観劇するのですが、

既に観た方の噂で、とても素晴らしい

舞台であるとの事・・期待が高まります。

そして、公演千秋楽に観劇。

期待は裏切りませんでした・・。

2時間弱のお芝居をノンストップで

正に「ガン観」しました。

それ程、素晴らしく魅力的な舞台でした。

今回の舞台・・

ベニバラ定番の

<コメディ>ではあるのですが、

シリアスな場面プラス、

命懸けで「大切な人を守る」シーンも有り

胸に響くものがありました。

そして何よりも役者の皆さんが

心を込めて渾身の演技をなさって

いたのに、とても感動してしまいました。

これは、いくら言葉を重ねても表現できない

素晴らしさがあり、観た者でしか分からない

ものだと思います。

終演しカーテンコールで演者の皆さんの

清々しい「笑顔」を見ると

「やはり、この舞台を観て良かった!」

と確信しました。

この感動・・

震災からまだ1ヶ月しか経っていないのに

もう何年も忘れ去ってしまったかの様に

感じます。

あの日、あの時、あの場所で

この舞台を観た観客・・そして,

それを演じた役者の皆さんは、それぞれに
何か「答え」を見出せたのではないでしょうか。

それは・・

明日を生きる元気であり、

これからの不安に打勝つ、強い心であったり・・

それが行く行くは、日本を元気にする源になれば

素晴らしい事だと思います。



ベニバラ演劇は6月に若手公演の後

9月に本公演を予定しています。

舞台の素晴らしさを体感したい方は

是非次回公演、劇場に足を運んでみては

如何でしょうか・・。


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