太田さんの歌が終わり、再びステージは暗転します・・。
ステージ上では、ピアノ、バイオリン、ベース、パーカッション、シンセの奏者が

演奏の準備に入りました・・。
そして、ステージ中央に一人の女性が立ちます。
演奏が始まり、スポットに現れたのは小沢祐美子さんでした・・。

(画像:小沢祐美子オフィシャルブログより)
http://ameblo.jp/yumiko-ozawa/

一曲目の「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」・・。
ピアノとバイオリン、ストリングスというシンプルな演奏で、奏でるメロディに乗せ、歌い出す、小沢さん・・。
小沢さんのこの歌は、色々な所で聴いたのですが、今回は更に素晴らしかったです。
なんというか・・歌に輝きが増した様な感じでした・・。

(画像:小沢祐美子オフィシャルブログより)

そして、歌詞ですが・・小沢さん自ら作詞したものを歌われました・・。
前回のソロコンサートでも披露されていましたが、今回はその歌う表情がとても豊かで、まるで舞台俳優が演じているかの様でした・・。
「歌を演じる・・」これって凄い事です。
舞台装置も、アンサンブルの脇役も無く、歌の表情を表し観る者に言葉の意味を伝える事は、並大抵の事では出来ない事・・。
歌を愛して、心をこめて伝えるから出来る奇跡・・。
聴いていて、心の奥から温かい気持ちにさせてくれました・・。
輝きを増した小沢さんの姿を観て、既に一曲目ですが、頬を濡らしてしまいました・・。

2曲目は、お待ちかね「ジュピター」です・・。
最初のインストが始まりましたが、よく聴くとシンセの演奏とストリングスで、これは、あの美奈子.さんのAAAのコンサートの「ジュピター」と同じスタイル・・。
考えて見れば、生バンドの「ジュピター」の演奏は、これが初めてです・・。
ここで、小沢さんのブログで「初めての事に挑戦!」と書いてあったのを思い出しました・・。
クラシック演奏とは違い、生バンドの演奏は歌い手にとっては、とても大変な事です。
自然に聴こえて来る楽器の音とは違い、電子的に増幅された大音量の中でテンポやメロディラインを掴む事は、至難の技・・。
ある有名なライブの舞台監督が言っていましたが、スタジオミュージシャンが始めてライブでブチ当たる難関が、この音量の違いだそうです・・。
演奏の音量に自分の声が埋もれてしまい、音階が狂ってしまうそうです。
しかし、小沢さんの歌は、その生バンドの演奏にも負けず会場に響きました。
いや、バンドの演奏に溶け込んでいる、と言うのが正しい位、自然で迫力があり、観る者をどんどん、その歌の世界に誘うかのようでした・・。

(画像:小沢祐美子オフィシャルブログより)

こんな、「ジュピター」・・初めてです。
もう、私の言葉では全てを伝え切れない位で・・。
その証拠に、小沢さんの歌が終わった途端、会場から「ブラボー!」と言う掛け声が上がり、割れんばかりの拍手がホールに響きました。
本当に、素晴らしい歌でした・・。
もう、感動、感動で、さっき枯れたと思った涙が、嘘のように次から次へ溢れ出しました・・。
きっと、小沢さんも、この日の為に相当、ご苦労なさったのではないでしょうか・・。
その、素晴らしい歌声に触れられて、心から感謝したいと思います。

そして、喝采に応える小沢さんの「笑顔」を見ていると、歌はこうして人と人とを繋げて行く素晴らしいものだと改めて思いました・・。


つづく