ボイスレターのCD最後の曲は「夜明けのうた」・・。

この歌は、美奈子さんが唯一、病室以外で吹き込んだ唄・・。

病院から一時退院が許され、無菌室では無い、ご自宅の居間の美奈子.さんのお気に入りの場所で録られた、奇しくも岩谷先生への「ラスト・ボイスレター」となってしまった歌・・。

番組を観た者にとって、この「最期の歌」を聴く度に胸が締め付けられ、涙してしまう唄・・。

せめてもの救いは、この「ラスト・ボイスレター」が

MDで録られていた事・・。

いつもの(ボイスレコーダー)を何故かこの日、

BOSSは忘れてしまい、急遽、ご自宅にあった

(MDレコーダー)で録ったそうです・・。

MDはIC式のボイスレコーダーに比べ、高音質で美奈子.さんの声や、その場の臨場感を見事に録っていました・・。

「風を感じたい・・」

そう思っていた美奈子.さんの為に、夏の時期にも関わらず窓を開けた部屋に「蝉の鳴き声」がこだまし、お母様と一緒に心を込めた歌・・。

「歌える喜び・・」

その想いが聴く者の胸に響く、とても素晴らしい歌でした。

しかし神様は・・無情にもこの後、歌姫のステージの幕を閉じてしまいます・・。

その余りにも早い幕引きに、ファンのみならず・・美奈子.さんと関わった関係者にとっても大きな悲しみ、虚脱感が襲いました・・。

でも、今、こうしてボイスレターが紹介されたり、

追悼展が各地で開催され、新しく美奈子.さんを知る方が増えていると聞いています・・。

そう・・私達に出来る事。

本田美奈子.という「歌」を何時までも忘れない事・・。

そして「生きる大切さ」を感じ、感謝出来る事・・。

本田美奈子.さんの歌には、そんな「想い」が込められている・・。

今回のボイスレターを聴いた者の「素直な想い」です・・。