がんの漢字は
硬い岩山にやまいだれから出来ている。
元々は乳がんに用いたと聞いた事があります。
私は、この漢字から連想される重苦しい空気感が
嫌いで使うのを躊躇してしまいます。
また
漢字のがんは、
身体の上皮組織と呼ばれる組織ががんに
なった場合を指し、筋肉、骨、血液のがんは
含まれません。
全国にある
がんセンターは
全てのがん患者さんを受け入れるために
『がん』と表記されてます。
がんサロンを開きたい。
そんな想いを抱きつつ
行動を取れなかったが
4月から始動させたい。
私が、がんの告知を受けた時
まるで他人事のように感じた。
そして1日、1日と不安と恐怖が
増してきて自然と涙が出てくるようになった。
こんな日が
10日程続き治療計画が示され
俗に言う『まな板の鯉』と開き直り
前向きに考えるようなったが
不安や恐怖心は発作的に襲ってきた。
家族にさえ
本心が話せなかった。
どうせ
この気持ちは理解出来ないだろうとの
思いや、分かったふりしたアドバイスを
受け入れたくないという天邪鬼な気持ち
だった。
そして
『私の気持ちとか、誰も分かってくれん』と
だんだん孤立していった。
がんは
身体の病気だが
同時に心も蝕む
冷静に考えれば
がん組織がCTに映るまでには
10年以上かかっており
早期なら痛くも痒くもない。
ただただ
心が病んでいた。
病院では、身体の治療がメインだ
私も、あらゆる神々に手術の成功をお願いし、
いつしか般若心経も暗記していた。
手術で綺麗に取れたと伝えられると
有難う御座いますとホッとするも
翌日には、再発への不安が始まり
心の部分が休まる事はなかった。
ある日
学会で
がんの薬剤師と知り合う事になった。
親交を深めると
自分の気持ちを素直に話せるようになった。
その方の勧めで患者会に参加もした。
たくさんの同志と連帯感を感じた。
職場では
がん患者さんと接していた。
ある日
告知後に自暴自棄になられた患者さんに
伝えた。
私も、がんなんですよ。
あんたもがんな?
若いのに
この言葉から
いつも治療中は文句を言うのが
無口になり
治療後は
悪態をつくどころか
有難うございましたと頭を下げて
治療室を後にされた。
治療の度に
話をするようになり
いつしか趣味の話しや
プライベートな内容まで話が弾んだ。
がん患者にとって
自分を取り戻す場所が必要だと実感した。
地位も名誉も資金もない
そんな私に何が出来るか?
想いは
中々先に進まない。
でも
とりあえず一歩踏み出したい
そんな想いで退路をたった。
失敗するほどの
犠牲はないだろう



