昨夜、ラインアプリで帰宅前に、「これから帰宅する」旨の通知をしたところ、うちのカミさんから、「私たちもベルモールから帰宅します」旨の折り返し連絡が入ってきた。このことから、ワガコとカミさんの二人は食事を済ませてきたものと推察できた。実際に帰宅して家族全員再会を果たすと、うちのカミさんから推察どおりの報告をもらったので、自分の夕食対策を練り直す必要があった。
当初、自分はすき家で牛丼大盛を食べる計画でいた。その主たる理由は、6月末で有効期限を迎える100円オフクーポン券をまさに有効に使用するためである。我が家には当未使用クーポン券が6枚も残されているので率先して使用しなければらならない状況にあった。つまり、その日の夜に家族全員ですき家に足を運び、まず3枚を消化するという前々からの長期計画があったのだったが、ハナシが変わってきた。まあ、長期計画に変更はつきものなので寛容に受け止めたのだが、自分も見えない呪縛から解き放たれたい。「今夜は、紅しょうが山盛りの牛丼大盛というよりは、ネギを山盛りにしたうどんを食してクールダウンしたい!」という内なる声が時間を追う毎にクレッシェンドした。この切なる思いをうちのカミさんに悲願したところ事情やむを得ないと快諾してくれたため、車のヘッドライトで闇を切り裂きながら最寄りの丸亀製麺へ急ぎ走らせた。そして、急ぐこと数分、無事到着。
目をギラつかせながらぶっかけ並を注文し、傍らに一つだけ残されていた野菜かき揚げ天ぷらをトングで取ろうと手を動かした瞬間、すぐ前に並んでいた推定20代後半の仕事帰りと思われるスーツ姿のオフィスレディに、あろう事か目にも留まらぬ早ワザでサクッと取られてしまったのだった。「しまった!」と、相手の横顔を目の白いところで1秒未満程凝視したところ、こちらの心境を知ってか知らずか、頬の端っこで「フッ」と小さく微笑んだのを、こちらもしっかりと見逃さなかった…。
数秒後、調理スタッフに、「野菜かき揚げ、もうないですよ!」と、指差呼称して訴えると、笑顔を振りまいて天ぷらの作成に迅速に取りかかってくれた。会計後、若干小ぶりに見えたが、手元にアツアツのかき揚げが届けられた。
