昨日の夕食は、夫婦二人での外食となった。子供も誘ったが、あっさり断られた。家でスマホを興じていたいのだという。小学校高学年ともなると、自分の時間と空間を持ちたいという兆しが見えてくる。最も、昼に幸楽苑のつけ麺を完食しているようなので、まだ、空腹感がなかったことも要因の一つなのだが。
外食で選んだのは、宇都宮市役所の西側出入口に道路を挟んで隣接している「ぶつをのうどん」という、後頭部の更に後ろにハテナが浮上してくるような名前のうどん専門店だった。ウチのカミさんのリサーチ情報によると、宇都宮としては評判の高い飲食店らしく、開店と同時に入らないと行列に付き合わされてしまうようなので、その時間に狙いを定めて行ってみた。幸い、開店前の行列は形成されていなかった。努力の甲斐が実って自分達が映えある一番乗りだったが、程なくして他の男女ペアが入店を心待ちに肩を寄せ合って近づいてきた。

落ち着いた雰囲気の店内はこじんまりとしていて、男女二人でテキパキと切り盛りしていた。メニューに目を通しながら、自分の後ろ側に席をとっている件の男女ペアにこっそり聞き耳を立てていると、片方は「とろろぶっかけうどんの冷たい方」を頼んでいた。ウチのカミさんも当初それを注文しようとしていたので、そのメニューは人気がありそうだった。
さて、自分はというと、メニューを見た瞬間目に飛び込んできたのは、「香川から取り寄せたウマ出汁醤油をかけて」の魅惑的な文章だった。ここは迷いなく醤油かけうどんの冷たい方を注文した。更に、ミニ丼をセットにすると20円お得な事に加え、手作りコーヒーゼリーまで付いてくるので、それにした。ちなみに、ウチのカミさんはかけうどんの冷たい方と、やはり同じくミニかき揚げ丼のセットに予定変更した。

うどんの旨さもさる事ながら、かき揚げの材料に使われているタマネギが一枚一枚丁寧に揚げられていたのには意表を突かれた。揚げ立てのサックリとした天ぷらを先に食べるか、コシの強い打ち立てのうどんを優先的に食べるかアタマの中で天秤にかけたところ、どちらも捨て難いので交互に食べた。

会計の際、店名の由来を聞いてみた。「ぶつを」というのは店主のニックネームらしいことを少々困惑気味に教えてくれた。
店を出ようとしたら、激しい大粒の雨が音を立てて道路を叩きつけていた。この雨にも意表を突かれたが、すぐに止むだろうと思い、ほんの少し店内で雨やどりさせてもらった。上空の寒気によるにわか雨のようだが、冬の到来はそう遠くないと悟った。