昔の名残が出ています | ヒロポタンの足跡

ヒロポタンの足跡

これは、気まぐれヒロポタンのたどった足跡(主に飲食系 その他諸々)を忠実に、そして、写実的でありながらも叙情的な文章で綴った、臨場感溢れる心温まる手記です。

 銀幕を彩る昭和の大スターには、様々な愛称が付されている。例えば、石原裕次郎には「タフガイ」、特捜最前線の頼れる課長の印象が強い二谷英明は「ダンプガイ」等である。また、「昔の名前で出ています」や「熱き心に」など、俳優業のみならず歌手としても名を馳せた小林旭に至っては「マイトガイ」と言う。このマイトとは「ダイナマイト」のマイトらしく、何となく爆発的で突進力のあるイメージを持つことができる。なお、この共通して○○ガイとある「ガイ」には、男、カッコいいヤツという意味に訳されるのだが、格好は抜きにして男性としての自分は、果たして何ガイか…という事を、しばらく自問自答してみた。…仕事のあい間に…。
 一つ目、「フツウガイ」。うむ、そのとおり。しかし、大多数の人は概ね普通であって、男性のほぼ全てがこれに当てはまってしまう。裏を返せば、人間誰しも、普通であって実は普通ではない。そもそも、普通の人間とは何をもって「普通」というのか。もしかしたら、普通の人間などというものは存在しないのかもしれない。従って却下。では、二つ目、「マップガイ」。地図を眺める事が好きなので、我ながらしっくりいきそうだが、世の中にはもっと遥かにマニアを極めた人達が数多いるので、自ら名乗るのは余りにもおこがましい。これも却下。では、三つ目の「モナイガイ」はどうだろう。フムフム!良さそうである。モナイとは「面白くも可笑しくも何ともない」のモナイである。実はこの台詞、今からおよそ20数年前の、ある自己紹介の場面で使用した事があった。
 「自分は、面白くも…もない人間である。」これは当然用意していた台詞ではなく、瞬発的に出てしまった言葉だったのだが、受け手からその後「自己紹介で自分をそんなふうにPRしたのは初めてだ」と、お腹を抱えて大笑いされた。その大笑いした人物こそ、自分の一番近くで、自分を一番に支えてくれている妻である。賢く、真っ直ぐな性格で、子供はもちろん、この自分の事も愛情たっぷりに寛く優しく包んでくれる。出会った時から今に至るまで、同じ温かさで。だから、自分も、これまで遭遇してきた深い悲しみや心の奥底に突き刺さった痛みを、人肌程のぬくもりに変えて、妻を、そして、子供を力強く抱きしめていきたい。この思いはこれからも四季を問わず、色褪せることなく生涯咲き続ける。
 …む! シメてどうする。これから本題なのに…。さて、2週連続した週末の県内宿泊施設現地調査を無事終えて、日曜日の夕食に餃子の王将で打ち上げした。子供が強く主張したためである。次の一週間を乗り切るべく、家族全員で餃子を食べた。
 箸を取る前に、つい出来心で全く意味をなさない無駄な計測を行ってしまった。身体に染み付いた忌まわしき昔の仕事の名残が、こんな形で出てしまったのだが、これも心の奥底に突き刺さったまま、今だに抜けないでいるトゲの一つなのか…。
 …本題、これで終わりかよ!