季節外れの妄想劇場「真夏の夜の夢」第12夜<<姉妹>> 前編 | 松井玲奈に夢中になろう

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「美しくもカワイイ」元SKE48のかすみ草 松井玲奈さんを応援するブログです。
松井玲奈さんが大好きでこんなブログを作ってしまいました。玲奈さんの動画や画像、素敵なエピソードなどを紹介していけたらと思います。「さあ貴方も今日から玲奈推しで!」

季節外れの妄想劇場 「真夏の夜の夢
第1部(1夜~7夜)はコチラから ⇒ http://goo.gl/Un3lpC
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第9夜<< 想 い >>はコチラから ⇒ http://goo.gl/6cvGHI
第10夜<<  罪   >>はコチラから ⇒ http://goo.gl/E2QJ9K
第11夜<<  涙  >>はコチラから ⇒ http://goo.gl/OHx1VQ



いや~
マジで今回苦労したわ

他の記事でも色々愚痴ってたな
「夏夢
」書くのは「ほぼ拷問」とか言って


いや~
もちろん好きで書いてるんだけど
時間かけても気に入らないときは気に入らないし
そうなるとホント辛くて

それに何度も読み返して書き直したりしてるとさ
正直自分ではよく分からなくなってきて

それって料理の味見をしすぎて
味が分からなくなるみたいな


ホントそんな感じ
だから皆さん
今回は温かい目で読んでくれると嬉しいな

それで
今回はとうとう玲奈さんと奈和ちゃんが会うんだけど

そうだね

ホントは2人の可愛いツーショットを
バンバン貼りたかったんだけど
話の展開上できないからココに貼っちゃうね





すれ違いがなければ
こんな仲のいい姉妹でいられたのかもな~

さてさて今回も前後編です
少し長いので読むの大変かもしれませんが
要となる回なので是非最後までお付き合いください<(_ _)>

それでは「夏夢第12夜<<姉妹>> 前編

始まり始まり~



玲奈 「奈和
大きくなったな~


玲奈の綺麗な頬に涙か伝っている

ヒロ 「玲奈さん
大丈夫

「えっ
うん
大丈夫だよ」


玲奈は両手で涙を拭い笑顔を作る

「ごめんね
驚かせちゃって
なんか全部が懐かしくて
つい


そう
玲奈がここに帰ってきたのは3年ぶり
懐かしくて涙が流れても当然だ

奈々未 「ねえ
奈和さん 行っちゃったよ
追いかけなくて大丈夫


奈々未が心配して声を掛ける

「大丈夫
多分家に帰ったと思うから」


「家に帰ったんだろうって」

「そう」

奈々未は安心したように頷く

「玲奈さん
もう落ち着いた
玲奈さんの家に向かって大丈夫かな」

「うん」

「じゃあ行こうか」

・・・

玲奈の家の前に3人で立つ

う~
緊張するな

「じゃあ
押すよ」


「えっ

奈々未は躊躇なくインターフォンを押す

そんな簡単に

こんなとき奈々未は迷ったりオドオドしたりしない
俺の前では何故ああも自信なさげなのだろう
ぼんやりとそんなコトを考えていた

奈和 「は~い」

「すみません
ワタシ橋本と申しますが
以前玲奈さんにとてもお世話になって」


「えっ姉に

「はい
ワタシお亡くなりになったこと全然知らなくて
それでお参りだけでもさせて頂きたくて
こちらに伺ったんですけど」

「少し待ってください
いま玄関開けますから」


ガチャ


奈和が玄関から出てきた
玲奈はまた涙ぐむ

「すみません
突然お邪魔して
ワタシ橋本奈々未と言います
彼は友人のヒロ」


「よろしく
僕もとても玲奈さんにお世話になって」

「姉に・・・ですか」

奈和は不思議そうに首をかしげる

「姉とはどんな関係ですか

「はい
大学のオープンキャンパスのときに
とてもよくして頂いて

その後も受験の悩みとか相談に乗ってもらったり」


奈々未は事前に準備してあった設定を
よどみなくスラスラと喋る

う~ん
こんなときの奈々未はホント頼りになる
しかし
こうも平然と嘘をつくとは少し怖ろしい

「そうなんですか・・・


奈和は少し釈然としない風であったが・・・

「わざわざありがとうこざいます
姉も喜ぶと思います
どうぞ散らかってますけど」


ペコリと頭を下げ家に上げてくれた
よかった
嘘だとばれなくて

男1人だとこうは行かないだろう
奈々未のお陰だな

まず
仏間に通される

仏壇に置いてある玲奈の写真
これが生前の玲奈か


今と変わらずとても綺麗だ

そして仏壇には白木蓮の花花
お菓子やフルーツなど
たくさん供えられていた

「アタシの好きなものばっかり

玲奈は少し驚いてる

俺と奈々未はお線香を上げる
普段しゃべっている玲奈に
お線香を上げるのは不思議な感じだ

「ありがとうございます
姉も喜んでると思います
よかったらお茶でも」


そう
線香だけ上げて帰るわけに行かない
ここからが本当の目的なのだから

玲奈の家は結構立派な家だった
客間に通されソファーに座る

「お茶入れてきますね」

奈和が部屋を出る

「ヒロ


「うん

「玲奈さんって
あんな人だったんだね」


「あ~そうか
奈々未は初めて見るんだよな
そう あんな感じだよ
今も全然変わらないな
さすが幽霊」

「すっごい美人じゃない

「へっ
言ってなかったっけ

そうだ
前に聞かれたとき
幽霊だからハッキリ見えないって言ったんだった

「もう
あんな綺麗な人ならヒロも親切になるよね
おかしいと思ったんだ


「おいおい
俺は基本やさしい人間だろ」

「どうだか

奈々未は頬を膨らます

そんな俺たちを玲奈は静かに見ている
やはり緊張してるのだろうか


少しして奈和がお茶を入れて戻ってきた

「どうぞ

奈和はお茶とクッキーを差し出す

「あの~
ホントに姉に色々相談とかしてたんですか


「えっと~
どうして

「・・・アタシの知ってる姉は
誰かの相談に乗るような人ではなかったので
少し意外って言うか・・・


これ以上ウソを続けていても意味がないな

「ごめんな
生前玲奈さんにお世話になったと言うのはウソなんだ」

「えっ
えっと
それじゃあ何で


「実は俺
1ヶ月ほど前に
玲奈が溺れた海で溺れて」

「えっあの海で

「うん
それで死ぬところだったんだけど
玲奈に助けてもらったんだ」

「えっと何を言って

「それから見えるようになったんだ
君の姉さんの玲奈を」

「・・・

「玲奈としゃべることも出来るし
それに・・・」

奈和はうんざりしたような表情を浮かべている


「信じてもらえないな

「そんなこと言ってて楽しい
何が目的

変な宗教か何か」

奈和は不快感を隠そうとはしない
まあ
そりゃそうか
それじゃあ

「君が小学2年生の頃
お母さんが大切にしてる鏡で遊んでて
割ったことがあったよね」

「えっ

「玲奈が自分が割ったことにして
君のかわりに怒られてくれた」

「・・・なんで

「玲奈に教えてもらった」

事前に玲奈から聞いていた姉妹だけの秘密を話す

「中1の頃好きな男の子が出来て
夜通しお姉さんにその男の子の話をした
その男の子の名前はやまも」

「もう止めて



「そ そんなのお姉ちゃんが生きてた時に
聞いたんでしょ


「幽霊なんているわけない
ウソばっかり言わないで


「君のお姉さんはこんな嘘を言う人間に
姉妹だけの秘密を話す人だった

「それは・・・

「君と玲奈が溺れたときの話もしようか」

「君のお父さんが会社で」

「もう止めて

奈和は涙ぐんでいる

「本当にお姉ちゃんがそこにいるの

「うん
いるよ」

「まだ信じられないなら
2人しか知らないことを聞いてみれば
玲奈に聞いて応えるから」

「・・・じゃあ
ワタシがお姉ちゃんに最後に掛けた言葉は


「玲奈」

玲奈は静かに答える
玲奈の瞳も涙で潤んでいる

「君が玲奈に最後にかけた言葉は
『死なないで お姉ちゃん
ワタシまだ助けてもらったお礼を言ってない』」

その言葉を聞いて奈和はその場に泣き崩れる

「ごめんなさい
お姉ちゃん
ごめんなさい」


泣きながら謝る奈和

俺は意外な奈和の反応に少し呆気にとられる

奈和に許しを請いにきたのは玲奈のはずだったのに
奈和も心に何か重荷を背負っていたのだろうか

そして
そんな奈和を玲奈は悲しそうに見つめていた

・・・

前編おしまい
続きは後編でお楽しみ下さい
後編は下のリンクから
後編 ⇒ http://goo.gl/aeHepv




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