季節外れの妄想劇場「真夏の夜の夢」第11夜<< 涙 >> | 松井玲奈に夢中になろう

松井玲奈に夢中になろう

「美しくもカワイイ」元SKE48のかすみ草 松井玲奈さんを応援するブログです。
松井玲奈さんが大好きでこんなブログを作ってしまいました。玲奈さんの動画や画像、素敵なエピソードなどを紹介していけたらと思います。「さあ貴方も今日から玲奈推しで!」

季節外れの妄想劇場 「真夏の夜の夢
第1部(1夜~7夜)はコチラから ⇒ http://goo.gl/Un3lpC
第8夜<<夏の間>>はコチラから ⇒ http://goo.gl/KHe0Zy
第9夜<< 想 い >>はコチラから ⇒ http://goo.gl/6cvGHI
第10夜<<  罪   >>はコチラから ⇒ http://goo.gl/E2QJ9K




今回は谷間の話なので
あまりストーリーが進みません
ごめんね~ <(_ _)>

いつものコトじゃん


いや~
こないだ「夕顔朝顔」を読み返しててさ

オヤジ自分のブログ大好きだな

まあ
だから毎日書けるような気もするけど・・・
それで「夕顔朝顔」の話なんだけど

我ながらまあまあ良く書けてるな~と思って

自画自賛は止めなさい
みっともない

いや
もちろんオヤジが書いたにしては
良く書けてるってだけだけど

「夕顔朝顔」に比べたら
「夏夢」は少しノンビリだったかも

さすがタイトルに「」って付いてるだけあるな

「夏夢」はイマイチ人気が無いような
好きな方は好きみたいだけど

オヤジはどっちが好き

う~ん
オヤジにとってはどちらも大切なシリーズだけど
ラストは「夏夢」の方が気に入ってる

だから皆にどうしてもラストは読んでもらいたいのだ

ただホントにラストまで行けるのか

う~ん
あと3~4話ぐらいで終ると思うんだけど

きっと途中で絶筆だな

ありえる

そんな意味では「夕顔朝顔」よりも
ハラハラどきどきの「夏夢
第11夜の始まり始まり~


玲奈と別れ
別荘に戻ってきたヒロがリビングの照明をつける

ヒロ 「・・・奈々未」


奈々未がクッションを抱きしめて座っていた
頬には涙の痕
いつもは大きくて美しい印象的な瞳も
マブタが腫れ視線も虚ろだ

もう涙は出てはいない
きっと貼れ果てたのだろう

「ごめん
奈々未」

ヒロは緊張でカラカラの喉から何とか声を絞り出す

奈々未 「・・・どうして」

「・・・」

「どうして忘れなきゃダメなの
やっとヒロが好きだって・・・
好きだって言ってくれたのに
アタシはずっと好きだった
ヒロのことをずっと」


「・・・
ごめん」

「今は・・・
今は少しだけ待ってくれないか」

「なにを待てばいいの
ずっと待ってた・・・
本当にずっと」


「・・・この夏の終りに全てを話すから」

「・・・」


「俺の奈々未に対する気持ち
そして全てを」

ヒロは真剣な眼差しを奈々未の瞳に向ける
奈々未も視線を逸らしたりはしない

「・・・でも」

「全てを話せば
どんな結果になったって
今までのような関係には もう戻れないと思う」

「えっ・・・」

「いま少し
もう少しだけ
今のまま・・・
仲のいい幼馴染でいよう
せめてこの夏の間だけでも・・・」

「・・・」

「なっ 奈々未」

「・・・うん」


「ありがとう
奈々未」

ヒロは素直に頭を下げる
ヒロが奈々未に頭を下げることは本当に珍しい

「ほら
今日はもう休もう
奈々未も明日バイトだろ
俺もバイトだから」

「・・・うん」

奈々未はヨロヨロと立ち上がった
本当に疲れきっている

「おやすみ
奈々未」

「・・・ねえ
ヒロ」


「んっ」

「・・・なんでもない
おやすみなさい」


「うん
おやすみ」

・・・

次の日

「あ~
ムチャクチャ忙しい
しかも寝てないからホント辛い

俺と奈々未が床に就いたのは午前3時過ぎ
けど俺はベットに入っても一睡もできなかった
多分奈々未も

目も回るほど忙しいバイトの最中(さなか)
俺は頭の片隅でぼんやりと考えていた

・・・仲のいい幼馴染でいよう・・・

ああ言えば奈々未が引き下がることは分かっていた
奈々未はとても大切に思っているから
俺と奈々未の今までの時間を
そしてそれは俺も同じ

俺が持っている思い出
そのほとんどに奈々未がいる

奈々未の思い出にもきっと俺がいる

俺たちはお互いが特別
そして掛け替えのない存在

ただそんな関係もこの夏で終る

奈々未は絶対俺を許してはくれない
あんな辛い目に遭ったのだから

白石と交わした約束
・・・俺から奈々未を開放する・・・

そう
奈々未を自由にしなければ・・・
俺は奈々未の想いに値する人間ではないのだから・・・

そんなことをずっとグルグルと考えていた

・・・

「あ~疲れた

「お疲れさま



奈々未が夕食の準備をして待っててくれていた


「ご飯すぐ食べる
それともシャワー浴びる


「汗かいたから先にシャワーにする」

「うん
分かった
バスタオル置いてあるから」


「ありがと」

奈々未はもう普段通り
内心は色々と考えていると思うが
こんなときの切り替えは奈々未は上手だった

多分
イジメられていたときに身に付けたんだろう
学校から出れば奈々未は明るかった
少なくとも表面上は・・・

当時はあまり何も感じなかったけど
今考えるとその痛々しさに胸がつまる
そして・・・
そしてその原因を作ったのは俺

本当を言えば今こうしていることすら 許されないのかもしれない
俺のような男が奈々未の傍にいるなんてことは・・・

だから・・・
だからこの夏の間だけ・・・
この夏の間だけは
今まで通りの俺たちでいさせてくれ
今まで通り仲のいい幼馴染の2人で・・・

お盆が終るまでの2週間は慌ただしく過ぎていった

昼間はバイト
夜は玲奈と奈々未そして俺の3人で
たわいもない話で盛り上がる

ずっとこの日々が続くように思えた
ただ・・・
それは錯覚
お盆が明ければ全てが変わる

そして・・・2週間後

「玲奈さん
心の準備はいい

玲奈 「うん

「玲奈さん
大丈夫


「ありがとう
奈々未ちゃん
大丈夫だよ


玲奈はそういうが明らかに無理をしていた

「大丈夫だって

「そう・・・ですか

奈々未も俺の様子から玲奈の無理を感じ取る

ただ玲奈はもう不安に負けはしなかった

「じゃあ
行こうか

「うん」


玲奈は勇気を振り絞って一歩を踏み出した
玲奈の妹 奈和が待つ
豊橋へ

・・・

海岸の沿いの道路まで来たときに
玲奈がクチを開く

「前はここで足がすくんじゃって

「そう」

玲奈は自分の両肩を両手で抱きしめ小刻みに震えている

「玲奈さん
大丈夫

「・・・
ヒロ君 手を貸してくれる


「えっ
・・・いいよ」

俺は静かに手を差し出す

「ありがとう
・・・奈々未ちゃん ごめんね」


玲奈は奈々未に気を使い
ペコリと頭を下げる

ただ奈々未には見えないし
俺が伝えなかったから玲奈の言葉も伝わらない

奈々未は手を差し出す俺を静かに見つめていた

玲奈は恐る恐る俺の手を握る・・・と言っても
実際はされないから"触れる"と言った感じだろうか
俺の手もほんのりとした暖かさに包まれる

「ほら 玲奈さん頑張って」

「・・・うん

玲奈は唇を噛み締め瞼を強くとじ
えいっ」と小さくジャンプして
道路に両足で降り立った


「出れたよ

「出れたの


「・・・

「よかったね
玲奈さん

「・・・うん

「ヒロ君 奈々未ちゃん
本当にありがとう


「奈々未にありがとうだって」

「いいえ
玲奈さんが勇気を出したから」


「・・・うん

玲奈は笑顔で頷く
ただその笑顔もどこか不安げだった

そう
これから奈和に会いに行くんだ
不安でいっぱいに決ってるじゃないか・・・

・・・

新幹線で豊橋に着く

新幹線がよほど嬉しかったのか
玲奈は乗車している間ずっとはしゃいでいた

新幹線はヤッパリN700系よね
しかもJR西日本

なんかディープなコト言ってるな
イマイチ玲奈の趣味もよく分からない

タクシーで行けば速いと思ったが
玲奈の希望でバスに乗る

「このバスもよく乗ったな~

玲奈は懐かしそうにバスの窓から街並みを眺めている
ただ少し悲しげな感じを受けるのは俺の気のせいだろうか


「次のバス停だから

「うん
分かった」

・・・

バス停に着きバスから降りる

玲奈は懐かしそうに周囲を眺めながら
くるりと1回転をして大きく息を吸い込む

「うん
全然変わってない」


とても嬉しそうに呟く
目も少し潤んでいるような気がした

そして意を決したように
道の一点を見つめる


「・・・

「玲奈さん そっち

「うん 5分位かな」

「奈々未 この道の先だって
玲奈さんの家 5分位だってさ」

「そうなんだ」

奈々未は静かに頷く
奈々未も少し緊張してるみたいだ
かく言う俺も手のひらが少し汗ばんでいた

「じゃあ行こうか 
玲奈さん」

「・・・うん」

3人でゆっくりと歩き出す

新幹線では はしゃいでいた玲奈も
流石に黙り込んでしまう
まあ
新幹線でも無理して はしゃいでたんだろうけど

「あの交差点を右に曲がってス・・・

言葉の途中で玲奈が急に立ち止まり黙り込む

「んっどうしたの 玲奈さん」

「・・・

玲奈は立ち尽くし小刻みに震えている
ただならぬ様子

「玲奈さん 大丈夫

奈々未も俺の様子から異変を感じ取る

「どうしたの ヒロ
玲奈さん どうかしたの


「玲奈さん

「・・・あれが

「えっ

玲奈はゆっくりと指差す


交差点を挟んだ向かい側の道を歩く3人の少女

「あれが奈和
あの真ん中にいる娘がアタシの妹の奈和なんだ」


「えっ
・・・あの娘が

「そう
あれがアタシが殺そうとした妹
妹の奈和」


「・・・奈々未」

「んっ

「向かいから歩いてくる3人の女の子
真ん中の子が妹の奈和さんだって」

「えっ
・・・そうなんだ


奈々未も奈和を見つめる


「玲奈さん 大丈夫

俺は心配になって玲奈に声をかける

「奈和
大きくなったな~」


玲奈の頬を涙が伝っていた

その涙が喜びの涙なのか
悲しみの涙なのか
不甲斐ない俺には分からなかった
その時はまだ・・・

とうとう玲奈が妹の奈和と会う
玲奈の償いは・・・
そして奈和の許しは・・・
この悲しい姉妹に安らぎは訪れるのだろうか

この続きまた次の夜に
お楽しみに~

お~
バイトの2週間
サクッとすっ飛ばしたな


うん
あそこでエピソードねじ込むと
それこそ終わらなくなるし

ただあの2週間で考えてたストーリーもあって
夏夢が無事完結したら番外編で書こうかな

番外編

うん
珠理奈を中心にして

珠理奈と「夕顔朝顔」の主人公の話

「夕顔朝顔」の主人公って
玲奈と由依のどちらにも捨てられた男のこと


あれは自ら身を引いたのであって捨てられた訳じゃ

珠理奈にも捨てられるのか

ちっが~う
そもそも珠理奈と付き合ってないし
なんて言うか夕顔のその後みたいな感じかな

ふ~ん
まあ「夏夢
」が無事終ったらでしょ

そう 「夏夢」ホントに無事終るといいな

ちゃんと完結させろよ

頑張ります


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