大学病院に到着。

長女はこの病院で出産。次女、三女は助産院で出産でしたが35週でこの病院での健診があるので、毎回妊娠の度に来てます。今回も助産院の予定だったので、35週で来るつもりが、こんな早くに…


ソワソワしながら診察待ち。けっこう待ちました。

担当の先生は女医さんでした。エコーでしっかり見てくれました。静かに真剣に見てくれている感じで、特に会話もありません。ドキドキします。性別は男の子と教えてくれました。長いエコーが終わりました…


紹介状にもあったように肺に水が溜まっている。首に浮腫みも少しある。心臓の疾患も見えるので手術は必要だと思う。病名まではまだ分からない。臍帯ヘルニアも見えると…


大変な事が起こっていると気づき始めた。涙が込み上げてきた。なんで私が?どうしたらいいの?


明日にでもご主人さんと話を聞きに来て欲しいと言われ、主人の会社に電話。週数的に急ぐらしい。羊水検査も勧められた。1人では決められないので、ご主人さんにも説明が必要との事。

主人からの折り返しの連絡を待っている間に血液検査。

動揺している私に助産師さんが話してくれました。


助:大丈夫?ちゃんと信号見て運転してね。

私:はい…上の子の迎えがあるんで大丈夫です。検査や治療したら何もなく元気に産まれる事もあるんですか?

助:うーん…先生には色々見えてるから、何かはあるんだと思う。どんな選択をしたって間違いではないから。任せるって訳ではないけど赤ちゃんが導いてくれると思うよ。


こんな感じの会話をした気がします。


主人から連絡があり、次の日の夕方に話を聞きに行く事になりました。


子供達を迎えて家に帰宅。

とりあえず母親に電話。号泣してすぐには喋れませんでした…

分かっている範囲を説明すると、母は産む事に反対。今回は辛いけど諦めなさい。病気がある子を産むって事は、あんたも上の子3人も大変。お腹の子も大変。お腹に長く居る程、余計に辛くなるよ…と。


そんなすぐに納得できるはずもなく。


ここで母から衝撃告白。

私は兄と2人兄妹ですが、私が3歳くらいの頃に3人目を妊娠したそう。でも母は足が悪く、強い薬を飲んでいました。35年も前の話しなので、妊娠中に薬を飲んでたらお腹の子に影響あるかもしれない。検査もする訳でもなく諦めたそう。


諦めた時の気持ちはほんとに分かるよ。しばらくはほんとに辛い。けど、しばらくあんたが辛抱したら終わるから!産んだらその子の一生背負わないかんから!命なんやから!


すごく説得されました。

「分かった」なんて言えるはずもなく、とりあえず電話を切りました。