【鳥たちの帰る場所】

昨夜並んで止まっていた
電線の上の小鳥たち
日の出と共に目をさまし
青い空へと翔んでいく

今日は日差しも柔らかで
行く手を阻む風も無く
空に浮かぶ雲たちは
ふわりふわりと漂っていた

一日大空翔び回り
辺りが闇に包まれる頃
再びここへ集まるのだろう
小さな体を寄せあって
朝が来るのをじっと待つ

また明日
青い空と柔らかな日差しが
彼らを優しく包むといいな
そしてまた
みんな揃ってこの場所に
帰ってきてくれるよね
【窓辺に映る海】

窓の外に広がる海は
湖のように穏やかに
さざ波を立て
船を浮かべていた

海の向こうには
いくつものビルが立ち並ぶ
今私がいる場所も
海の向こうに見える街も
ずっと昔は海だった

海岸線には砂浜はなく
コンクリートで固められている
それでも海は生きている
海を見ると
何だか心が癒されるのは
海の中に生命(いのち)があるから
生命の響きを感じるから

海よ
いつまでも
穏やかなままでいて
生命を決して絶やさないで
【進む季節】

静かに吹く風
チリリンと響く
秋の音色
雲は流れ
隙間から覗く青い空

夏が過ぎ
束の間の穏やかな季節

真夏のような強い日差しからも
真冬のような凍りつく寒風からも
解放されるこの季節

過ごしやすいと感じる日は
実はそれほど続かない

度々やってくる嵐と闘い
厳しい冬へ向かっていく

そんな日々の
束の間の穏やかな時は
よりいっそう
私の心を包み込む

季節は留まらず
進んでいくから明日が来る
穏やかな日々は続かなくても
嵐もやがて去っていく
季節の変化を感じながら
明日をまた生きていきたい