【紅葉】

木々の葉が
黄色や赤に色づくのは
もうすぐその木を離れ
大地へ還るサイン

最後の瞬間を
華やかに飾るため
そして冬を越し
春にまた
新しい緑を身に纏うため
最後の力を振り絞り
風に揺れ
日を浴びて
散りゆく時を
待っている



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【すすき】

色みの無い原っぱで
風に揺れるすすきの穂
青みが無くなると
かえって存在感を増す

秋の主役と言わんばかりに
紅葉を横目に見ながら
サラサラサラと
身を揺らす

月夜の灯りに照らされて
黄金色に身を染める
やがて大地に還るまで
どっしりひっそり佇んでいる


【束の間の温もり】

曇天のある日
ほんの少しの時間
雲が切れ
日差しが窓から飛び込んできた

朝晩冷え込むこの季節
太陽の温もりを抱き
心地よい眠りを得るために
ここぞとばかり
布団を干す

部屋に入り
しばらくすると
太陽は雲に隠れ
空はまた
薄いグレーに染まっていた
ほんの束の間の日差しを浴びて
少しだけふんわりした布団
また晴れた日に
太陽の温もりを
いっぱい分けてもらおう