【旅立ち】(梱包の詩)

倉庫の中で待っていた
旅立ちの時を待っていた
小さな物から大きな物
皆それぞれ待っていた

行き先決まったもの逹が
梱包台にやってくる

一人で旅立つ物もいる
仲間と一緒の物もいる

係りの人が点呼をとって
旅立ちの箱へ詰められる

みんなちゃんと揃ってる?
お手紙ちゃんと入れたかな?

選びぬかれたもの逹が
到着を待つ人の元へ
迷わず届けられるように
行き先記したラベルを貼って
出発ロビーに送り出す

もうきっと
ここへは戻ってこないよね?
笑顔で迎えてもらえるよねと
信じて皆を送り出す

H,29.11.26