自然農のお話し~村山直通さん(福岡自然農塾世話人)~ | Hiroのブログ

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先月、自然農のお話しとたねの交換というイベントを行いました。

コロナウイルス騒ぎの中、たくさんの方がお越しいただきました。

今回は黒五郎自然農塾のご指導に来ていただいている村山直通さんにお話をしていただきました。黒五郎の畑に来ていただいてはや4年がたちますが、今回改めて自然農への取り組み方への間違った認識に気が付き、テクニックを教えに来ていただいているのではないということに気が付きました。村山さんのお話で特に心に響いた部分を紹介したいです。

 

“自分が上から目線で野菜や、自然を見るのではなく、彼らに寄り添う姿勢が大切である。”

頭では理解していたのですが、自分自身がどのような姿勢なのかを改めて見直してみると、間違いなく自分が上の立場で、自分の考えで、自分の勝手な思いで野菜や自然に向き合ってきたとつくづく思いました。

 

“野菜を見る時に命の強さを見る。”

一般的に野菜を見る時に、大きさを基準に見てしまうのですが、自然農は命の強さを基準に見る目を育てていかなければいけないということ。自然農の玉ねぎはとても固く、保存が長いということで、違いがよく分かるとのことでした。「命の強さ」というメッセージは野菜だけではなく、人間もそうですし、命を育てるためのヒントが自然農にはたくさんあると感じました。そして、そのみる眼をしっかり養っていきたいです。

 

“土づくりという概念の違い”

一般的に野菜を作るのに土づくりが大切だ!とよく耳にしますが、村山さんはコンクリートの隙間から力強く生えているカヤの姿や、石の上でも根を張って育つ木のことを例にとり土がほとんどないようなところでもしっかり植物が育っているというお話をされました。自然農では亡骸の大切さを強く意識されます。草が命を全うして枯れるその層が重なり合うということ。たくさんの命の亡骸の上に私たちが生きているということ。そんな風な捉え方は、ただ野菜が作れればいいという部分的にものを見る考えとはかけ離れていると感じました。そして、今までの常識や先入観がとても私たちの本質の見方を間違った風に理解してしまっていることが多いということ。これに気が付くかつかないかはとても大きな違いです。

 

“自然農的会話”

自然農は畑だけの世界ではなく、生活、その人の在り方、また、周りの人とのかかわり方にも広がっています。特に、自分の考え方と違う人たちとの会話のなかにも、相手を真っ向から否定したり排除したりするのではないとおっしゃっていました。これは、とてもとても自分にとって難し課題です。1がつに行われた福岡自然農塾のお話し会でも、畑だけの姿ではなく、その周りの風景、暮らしの風景もその人が現れるとおっしゃっていたのを聞いて、自分の自然農の取り組みが間違っていたと気づかされました。

 

本当に謙虚で、そして力強いメッセージを頂き感謝です。