先日、弟を連れて福島県猪苗代町の野口英世記念館を見てきました。


私はもう3回目ですが、弟を連れてくるのは初めてです。


以前来た時よりも、ずっと立派な建物にリニューアルしていました。


とってもステキな見所がたっぷりの記念館になっていました。


やはり一番の見所は野口英世氏の生家がそこにあるという所です。


あの実際にやけどした囲炉裏や野口英世氏が家を出る時にその志を床の間の柱に刻んだ文字が残っている、その柱が見れる所です。






志を得ざれば
再び此地を踏まず

あの時私が弟に
もしも次に家を出る時には
二度と家には帰らない覚悟で出なさい

そう言った私の言葉に時々私は

一生の後悔と懺悔の気持ちでいっぱいになります。

だけどあれは弟の家出と自殺を二度と起こさせない為に言った言葉でした。

だけど私がそう思って言っただけで

弟にはそう届いてはいなかったのなら

あれは弟を地獄に突き落とす最後の言葉だったんだ。

素直で優しい弟はそのまま受け取ったのかもしれない。

この野口英世氏の志のように……。

弟は二度ともう家には帰ってきてはいけないんだと自分を戒めたのだとしたら。

それは、私のせいなんだ。


本当にごめんなさい。


誰に謝ったって私が許せないんだ。

どんなに謝ったって、

もう弟は帰ってこないんだから。



館内では、野口英世先生のロボットがお話をしてくれます。

目がキラキラしていてとっても優しくてステキな方でした。

本物の野口英世先生と対面しているようで瞳から目が離せずドキドキとしてしまいました。

絵もお上手でとてもステキな紳士でした。

お母様のお手紙は野口英世先生に早く帰ってきて下さいと会いたい想いを切に訴えるものでした。

何回来てもこの手紙を読むと胸が痛みます。




私と弟の旅はまだ続くのです。