今回の「書籍の中に入り込む Googl, Yahoo, Amazon」 のシリーズ?も、今回で Part 5 となり、いよいよ終盤というところですが、今回のテーマには読者の皆さんから、とても興味深い貴重なコメントを多数頂いて、思いのほか
私自身がとても楽しめた記事となりました。
コメントを頂いた皆さん、本当にありがとうございます。
で、本日は、皆さんから頂いたコメントと、私自身の考えなどを交えて、これらの「書籍検索サービス」がもたらす「価値」と、業界全体が今だ結論を出せずにいる、「書籍検索サービス」によって、果たして本は「より売れるのか?」 それとも「売れなくなるのか?」について、お話をしたいと思います。
本記事からお読み頂いている方は、過去の記事もお読みください。
「書籍の中に入り込む Google, Yahoo, Amazon - Part 1」
「書籍の中に入り込む Google, Yahoo, Amazon - Part 2」
「書籍の中に入り込む Google, Yahoo, Amazon - Part 3」
「書籍の中に入り込む Google, Yahoo, Amazon - Part 4」
さて、
オンラインで書籍の中身を全て検索できることが、
果たして、
利用者の書籍購入を促進するのか?
それとも
利用者が中身を見ることで書籍購入しなくなるのか?
すいません......
残念ながら私は、現時点においてこれらを証明するような
データや研究発表などを見たことがありません。
ご存知の方がいらっしゃれば是非教えてください。
そこで、まず始めに私の考える
「書籍のオンライン全文検索」の利点をご紹介しておくと、
◎ 埋没している優良書籍の発見
現在の世の中は情報が氾濫しすぎており、書籍においても自分が探そうとしているモノを見つけるのは、とても困難になってきています。
特に学術論文や研究などのアカデミックな書籍は、なかなか自分の欲しい情報が入っているのか否かの判断がつかず、現在の紙をベースとした出版では、正直言ってほとんど売れないため、結局、採算があわず一冊アタリの
単価がとても高くなっている傾向があります。
これらの問題は、書籍の中身を全文検索できる事で、埋没していた「輝ける一冊」に簡単に出会うことが可能になり、販売促進には大きく影響を及ぼすと思われます。
◎ 洋書のレベルの確認
これは、私のリーディング・スキルにも問題があるのですが(笑)、
ネットで買った洋書(英語の本)が、たまに「とても難しすぎる....」
という事があったりします。
これは日本語でも英語でも同じ事だと思いますが、事前に内容を少しでも
チェックできれば、自分のレベルにマッチした本なのか?どうか?を知ることも可能となり、中には「断念」する人もいるかもしれませんが(笑)、これも基本的には販売促進に追い風な話だと思います。
◎ パーシャル(部分)購入の利点
アマゾンが計画している書籍の部分販売(いわば切売り)が実現できれば、クルマやオートバイ、時計、料理 etc. など様々な書籍から、どれでも自分が「欲しいところだけ」を購入する事が可能となります。
おそらく、購入する部分における情報量としての「単価」は高くなるかもしれませんが、いわば今まで「セット販売」(すなわち、自分の欲しくない情報も一緒に購入する必要がある)だった書籍全体の値段よりも、かなり「廉価」で情報を購入できることになると思います。
このビジネスに関しては、本を一冊買ったときの値段と、切売りする場合に利用者が喜んで購入する値段の、「サジ加減」を間違えなければ、必ずヒットするサービスであり、利用者にとっても、出版社にとってもメリットのある話になると思います。
これらはほんの一例であり、まだまだ他にも利便性は、たくさんあると思いますが、私の個人的な考えでは、これらの「書籍検索サービス」は、全体的にみれば「書籍の購買を促進」するものであると考えています。
もっと踏み込んでいえば、今まで本の見た目やタイトル、有名な著者、お金をかけたプロモーションなど、「書籍の中身(=コンテンツ)」以外の事柄で売れていた本については、今後は「中身」のクオリティが低ければ「売れなくなる
可能性」はあると思います。
ただこれについても、利用者にとっては逆にとても意味のある事で、最終的には「いい物」を書かないと売れないという現象を引き起こし、作り手である出版社や著者の創作意欲の向上につながり、これも長い目で見れば「出版業界」にとってプラスであると思います。
これらの作り手の「切磋琢磨」が、優良書籍の増加につながる可能性は
大いにあるのではないでしょうか?
そして何より私が、書籍販売を促進し、売れなくなるわけではないと考える
一番の理由は、本という紙メディアの特性と、ユーザーの所有満足感があげられます。
紙メディアのとてもよい所は、やはりあの「パラパラ?ペラペラ?」感であり、本や雑誌をパラパラとめくっていけるあの感じはとても心地よく、それはどうしても電子書籍だと再現しづらいのです。
またCDやDVDなども同じだと思いますが、利用者は好きなモノを所有しておきたいという、ユーザー心理があり、これを根本から覆すには、よほど利便性や満足感の高い代替サービスを提供するしかなく、またそんな夢のようなサービスを創りあげるのは、とても不可能なような気もします。笑
本日は最終回にするつもりでしたが、すいません。
ここで時間切れとなりました。
次回こそ最終回として、先にお伝えした「書籍検索サービス」が普及する事によって、とても喜んでいる「とある業界」と、実は日本でずっと以前より書籍の電子化などを進められていた、「とある方」をご紹介したいと思います。