以前から何度も SKYPE(スカイプ) について、このブログで書こうと思っていましたが、私の場合、本当にこのソフトに対する思い入れが深いので、書けば書いたで長くなるだろうという思いもあり、ついつい後回しにしていました。 が...覚悟を決めて本日より数回にわたり、このSKYPEについていろいろとお伝えしたいと思います。


skype


私が初めてこのソフトに出会ったのは、確か昨年の秋ぐらいだったと思います。教えていただいたのは、いつも仕事でお世話になっている、「壁紙.com」 で有名な GMOメディア の森社長からでした。


SKYPEに出会う前までは、私がシアトルにいる間、森社長との会議はいつもメッセンジャーの映像・音声チャットを使って行っていました。でも初めてこのSKYPEを利用したときには、その音質の良さに本当に感動したのを覚えています。


ウチの会社は米国シアトルに本社を置き、日本支店、ならびに情報収集拠点として、ロンドン、ソウル、北京に担当者がいます。そして日本のお客さんや各国の担当者とは、いつもこのSKYPEを利用して話をしています。もしこのSKYPEというソフトが無かったら、おそらく当社のビジネス・スタイルは成り立っていなかったかもしれません。


SKYPEはルクセンブルグ にある、小さなベンチャーからスタートした会社です。(今は世界中が注目する会社になっていますが...) SKYPE社のことや、SKYPE社のカリスマ創業者、彼らの考えるビジネスモデル等々については、また後日お伝えすることとして、本日はSKYPEの ご紹介第一弾として、 「国際企業的?-スカイプ徹底活用法!」と題し、私のSKYPE利用方法について皆さんにご披露いたします。



私の場合は通常の電話というよりも、どうしてもお客さんなどとの会議といった意味合いでこのSKYPEを利用すること多いので、いつもWebカム(PC用の小型カメラ)と併用して、簡易テレビ会議システムのような使い方をしています。


SKYPEは現在のところ音声にしか対応していませんので、「音声はスカイプ」で、「映像はMSN messenger などの映像チャト」を利用し、この2つを併用することでテレビ会議を実現させています。


▼ ヘッドセットとWebカム


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ヘッドセットはどこにでも売っている20ドル程度のもので、私のWebカムは、CCDカメラを使ったちょっと高い商品ですが、通常は30ドル程度で売っているCMOSカメラ(30万画素)程度で十分だと思います。


▼ SKYPEとmessengerを利用したテレビ会議


sk


ひと昔前だと、アメリカと日本でテレビ会議をやるためには、数千万円の初期投資と、相当ヒヤヒヤする通信費を覚悟しなければなりませんでしたが、今はブロードバンドに繋がっているインターネットさえあれば、どこでも誰でも

国際テレビ会議を行うことが可能になりました。


いや~本当に素晴らしい時代になったと、

しみじみ感じている今日この頃 「38歳なりたて」 です。(笑)


SKYPEは基本的にはパソコン同士で無料で通話を行うソフトですが、SKYPE OUTという有料サービスを利用すれば、世界中の固定・携帯電話にも「格安」で通話を行うことが可能となります。これはSKYPEのサイトで10ユーロ程度のバーチャル・プリペイドカードのようなものを購入すれば、すぐに利用が可能です。


またSKYPE IN という逆のサービスもあって、これは自分のSKYPE IDに「通常の電話番号が持てる」というもので、たとえばシアトルの場合、電話番号は 206-xxx-xxxxx となりますが、この番号を自分専用に持てて、その番号にかかってきた電話を、自分のパソコンのSKYPEを使って取ることができます。


SKYPE IN は、パソコンがオフラインの時に応対するボイスメールのサービスも付いて、年間40ユーロ程度です。これは本当に便利でとても重宝しているサービスです。


皆さん!なぜそんなに便利なのか、わかりますか?


たとえば私の場合、名刺に記載しているシアトル本社の電話番号は、実はこのSKYPE INの電話番号を載せています。そうすることでシアトル本社の私宛にかかってきた電話を、いつでもどこにいても取れるようになるわけです。


これは私が日本にいても、ロンドンにいても、ソウル、北京にいても同じことで、世界中どこに滞在していようがネットさえ繋がれば、シアトルにかかってきた電話を直接取ることができるのです。しかも先方は市内通話料金のままで、私がアメリカ以外にいるなどとは思ってもいません。


これは本当に便利なことですし、今後は世界展開している企業のコールセンターなどでも、こういったIPサービスが利用される可能性が高いのではないかと考えています。


ちなみに、SKYPE IN は、国によって順次対応中で、日本はまだ対応していないようです。日本でSKYPE INが始まったら、固定電話を解約して SKYPE IN だけにする人が増えるのではないでしょうか?だって年間 5000円程度の固定費で、今の家にある電話に変わるサービスが利用できるわけですから。


確かロンドンなどでは、この SKYPE IN が大好評で番号の発行が追いつかず、いつもSKYPE INの電話番号が Sold Out 状態のようです。


こんな便利なSKYPEですが、日本ではまだまだ利用している人が少ないと思いますので、ぜひ皆さんお試しください。きっと感動すると思いますよ。


明日以降はSKYPE創業者の話や、彼らの考えるビジネス・モデル、そしてSKYPEを取り巻く巨人達(Yahoo、Google, 大手電話会社)などの動向についてお伝えします。


最後に、私にSKYPEを教えていただいた、GMOメディアの森社長のGMOグループ でも先日SightSpeed という映像、音声を同時に実現できるテレビ電話サービスを開始しましたので、ご興味のある方はコチラもお試しください。


■本日のオススメ本


清成 啓次, 石村 賢一
Skype―世界規模の電話代無料革命