普通の人が交通安全を学ぶ機会は免許更新くらいでしょうか。内容は事故事例と人生が狂った話が中心です。自分を守る運転という大事なところへの着目が少ない気がします。

例えば歩行者の飛び出しで急ブレーキを踏んだケース。昔の人は「急ブレーキを踏む運転は良くない」と言いますが、現実には急ブレーキによって事故を防げたとも言えます。

徐行すれば安全等と言う人もいますが、信号無視の自転車に当てられたら9割方車のせいにされるのが良いとこです。結局は車に乗ってる側が、悪くなくても止まるしかないのです。


また、「ドライビングテクニック」「走行性能」と言うと「自分は飛ばさないから関係ない」と言う人が相当数いますが、本当に大丈夫でしょうか?

時速100キロの車は、1秒に約27.8m進みます。ここから計算すると、車が1秒で進むのは、
10キロ・・・  2.8m/秒
20キロ・・・  5.6m/秒
30キロ・・・  8.3m/秒
40キロ・・・11.1m/秒

速度を抑えて安全運転と思っていても、意外と速い事が分かると思います。重さ1トンを超える鉄の塊が秒速8m(=時速30キロ)で動いていたら、人間の先天的な能力では扱いきれません。

なのに時速30キロの車がそこまで危険を感じさせないのは、車体とタイヤの性能が良くなり、ドライバーがおんぶ抱っこ状態でもそれらしく動くから。そして自動車会社が衝突安全性に力を入れるのは、ゆっくり走行でも危ないからです。

車に関心が薄く、かつスピードを出してない事を安全運転と思い込んでる人ほど、身を守る運転への関心が薄いように感じます。