事故現場付近に設置された献花台。14日も多くの人たちが訪れ花やジュースであふれていた=大津市

 大津市の交差点で車2台が衝突し、弾みで1台が保育園児らの列に突っ込んで16人が死傷した事故は、15日で発生から1週間。滋賀県警はドライバーの前方不注意が主な原因とみている。なぜここまで被害が大きくなったのか。

 

 交通工学が専門の若林拓史名城大教授は「ドライバーなら誰にでも起こり得る事故。偶然が重なり、不幸な展開になった」と、今回の事故が大きな被害をもたらした要因を分析する。

 

 若林教授は「互いにブレーキを踏まなかったことも被害を大きくした要因」と指摘。「横断歩道に金属製のポールなどを設け、歩行者の進路と安全の双方を確保する必要がある」としている。