NHKアナウンサー(左から)上原光紀、石橋亜紗、保里小百合

 NHKは13日に新年度の新番組や新キャスターを発表。その中から、今後の活躍が期待される入局5年以下の若手アナウンサーを紹介する。上原光紀(うえはら・みつき)、石橋亜紗(いしばし・あさ)、保里小百合(ほり・さゆり)の3人だ。

 

 

■上原光紀アナウンサー

 

 

 新年度から『NHKニュース7』(月~金 後7:00~7:30 総合)のサブキャスターを担当する上原アナは、2013年入局。神奈川県出身で、新潟、広島局勤務を経験し、『おはよう日本』スポーツキャスターを経て、現在は『ニュースウオッチ9』のリポーターを担当している。

 

 

 特技は短距離走、垂直跳び、スキー、趣味には筋力トレーニングを挙げる上原アナは、一方で絵を描くことやステンドグラス鑑賞も好きな一面も。「花の咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ、やがて大きな花が咲く」をモットーにしているという。

 

 

 上原アナは「これからは現場からではなくてスタジオからお伝えすることが多くなるのですが、そのニュースの現場で何が起こっているのか、現場の人はどんな思いなのか、その場の空気感はどんなものなのか。それを大切に伝えるということは引き続き意識していきたいと思っています。スタジオにいながら皆さんのお茶の間にお邪魔しているような感覚を持って、等身大で一生懸命伝えていきたいと思います」と意気込みを語っていた。

 

 

■石橋亜紗アナウンサー

 

 

 新年度から『おはよう日本』(土 前6:00~8:00、日・祝 前7:00~7:45 総合)、『ららら♪クラシック』(毎週金曜 後9:00~9:30 Eテレ)を担当する。2014年に入局し、現在は大阪局勤務で、『ニュースほっと関西』キャスター、『かんさい熱視線』ナレーション(不定期)を担当。2017年・18年の『全国高校野球選手権大会』開会式実況も担当した。

 

 

 『おはよう日本』では、「土日の朝ということでやはりお休みの方も多いと思いますので、ニュースはきちんとお伝えしつつ、また柔らかな明るい雰囲気でお伝えできれば」と抱負。一緒に番組を担当する新井秀和アナウンサー(継続)とは、「私が初任地の熊本にいたときに、新井アナウンサーは福岡におりまして、私が何もできない新人のときから実はお世話になっておりました」という間柄なんだそう。「新井アナと一緒に番組をお伝えできるというのはとても安心感がありうれしくもあり、一緒に明るくお伝えしていければ」と、話していた。

 

 

 『ららら♪クラシック』では、俳優の高橋克典と番組を進行していくことになる。石橋アナは、都内の女子中高一貫校の出身で、『おはよう日本』(平日)キャスターの和久田麻由子アナの後輩。英語の演劇部(ESS)でも後輩で、「憧れの先輩で、手が届かないと思っていたので、入局してからお話しできて感動したことを覚えています。(4月から東京のアナウンス室勤務になることを)報告したら『一緒にこれからよろしくね』と言っていただきました」とニッコリ。宝塚、劇団四季、ブロードウェイなどミュージカル全般の鑑賞が好きなだけでなく、ダンス歴10年で現在も継続中とのこと。その特技を発揮する機会があるかもしれない。

 

 

■保里小百合アナウンサー

 

 

 実は、13日に局内で行われた新キャスター発表会見で一番の笑いをとっていたのが、2013年入局の保里アナだった。BS1の新番組『パラ×ドキッ!』(月2回程度、日曜 後5:00~5:50)を担当する(平日5・6時台の『おはよう日本』も継続)。

 

 

 『パラ×ドキッ!』は、来年に迫った東京パラリンピックを盛り上げるべく、パラスポーツや選手の魅力を紹介するバラエティー番組。番組MCには、人気お笑いコンビ・千鳥の起用が決まっている。その千鳥について、保里アナは「今や飛ぶ鳥を落とす勢いの」と表現し、間違ってはいないのだが、相手が「千鳥」ゆえに、会見の司会者から「千鳥さんは飛び続けていると思いますが」と突っ込まれ、笑いが起きた。

 

 

 その後、記者との質疑応答でも「さきほど、飛ぶ鳥を落とす勢いの千鳥さんと非常にユニークなフレーズでお伝えしてしまって…」と、自己フォローする天然ぶりが微笑ましかった。実は英語が堪能で、モットーも「What goes around, comes around.」(情けは人のためならず)。もう一つ、「反省しても後悔はしない」という意気込みで、「千鳥さんのおふたりでボケと突っ込みが完結してしまって、私はいらないんじゃないか、とならないように、3人でハーモニーを奏でられるように、アナウンサーとして存在感を出せるように頑張っていきたい」と期待を抱いていた。