投稿写真

いつの時代も芸能人にとって、他とは異なるキャラクター設定は必要不可欠なもの。中には過剰なキャラ設定も多く、ひと昔前なら“こりん星”の小倉優子、現在なら“チュルチュルランドから来た”りゅうちぇるなどがその代表格。

 過剰なキャラ設定芸能人を語る上でわかりやすい例が、2015年5月11日放送の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)に出演した小倉優子だろう。小倉優子は2010年、ついに「こりん星キャラは2009年の年末で辞めました」と発言。以降、テレビに登場するたびにこりん星時代の苦悩について告白していたが、『しくじり先生』では「キャラ設定は自分に自信がない人がやること」と自己分析。さらに「こりん星キャラを手に入れた瞬間、バラエティ番組でペラペラしゃべれるようになりました。それはなぜか。全部ウソだから」と告白。キャラに頼る人に対して言いたいことは、「『楽をするな!』です。ウソのキャラは“特急券”なんです。みんなが最初はいじってくれるから楽だけど、絶対に後で苦労する」とまで発言したのだ。

 だが、やはり多くのタレントたちが、ある年齢を境に“軌道修正”を余儀なくされた。そんな中、唯一無二と言っていいくらいデビュー当初から、過剰過ぎるほどにディフォルメしながらもブレることなく一貫して貫き通しているのが、“前地獄副大魔王にして悪魔教教祖”ことデーモン閣下(10万53歳)だ。

 1982年にほとんど無名ながらも『笑っていいとも!』(フジテレビ系)のテレフォンショッキングに登場し、「10万24歳」「(本名の小暮は)世を忍ぶ仮の姿の名」との発言がバカ受けし、その後も『フジカラー 写ルンです』のCMで、悪魔メイクのまま弁当を忘れた娘のバスを追っかける姿が好感を得る。一方、本業のヘヴィメタルバンド・聖飢魔IIでは超絶ボーカルを披露し、ただの話が面白い悪魔キャラの人ではないことが認知された。また、大の大相撲ファンであることも有名で、NHKの大相撲中継のゲストに呼ばれるだけでなく、故・北の湖理事長(当時)からも“公認”されている。