私の設計する建物に好んで使うのが、無垢の木材はもちろん「鉄」「石」「煉瓦」


今回は「石」について



現在工事中の I 邸は、外壁の一部と玄関周りに石を使っています


施工は、いつもお願いしている石屋さん



付き合いも長く、最近では石の厚さや小口の処理など、細かい説明をしなくてもわかってくれます


それでもどの建物も同じとはいきません


工事の前に「ここは林の中に建つ住宅で、高い木に囲まれた場所なので、出来るだけワイルドに、大きな石を使って凹凸も可能な限り出したい。。。」などとイメージを伝えます


今回も期待を裏切ることなく、いい出来です


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重厚感、高級感、耐久性のある石は、以前から好みでしたが、こだわって使うようになったのは、アメリカ視察の影響があります


↓こちらは、ピッツバーグ郊外

フランク・ロイド・ライトが設計した、落水荘



室内の壁も床も石


85年も前に建てられた建物ですよ



↓こちらは、ルイス・カーンの設計

フィッシャー邸


地下部分の外壁も同じ石を使ってます



同じ石のパターン化された使い方は、広大な石切場から同じ石が大量に切り出せるという条件が整っているからです


海外から輸入するとカタログから選ぶように、こんな色のこんな形。。とかできますが


できれば "地産地消"



日本で取れる石は、広大な北海道でさえ石山の規模が小さいため、取れる石の色も大きさも時期によってまちまちです


10年前までは、旭川のそばの当麻町で鉄平石が取れていたので使ってましたが、最近はほとんど出て来ません


それはそれで面白いもので、I 邸の様に「今回はこんなに大きな鉄平石がニセコで取れた」となる事もあります


設計図には「〇〇鉄平石の乱貼りと」しか書いていないのに全く違う感じになるのです


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そして最も肝心なのが "職人さんの技"


特に"乱貼り"の場合は、選ぶ石や加工によって、職人さんのセンスで大きく左右されます


今回も会長から「ここの玄関にこんな大きな石を敷こうと思うけどどうだろう?」と聞かれ、もちろん「ok okやってみましょう!」という感じで進めています


石を使った建物は、私が一枚一枚の形を決めるわけではありません。石屋さんにイメージを伝え、使うタイミング、選ぶ色や大きさ、バランス、職人さんのセンス。。。二つと同じデザインとならない仕上げなのですね


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おまけ


センスの良い職人さん↓



函館まで行ってもらった時の写真