少し話が前後してしまいましたがキャブレターの基礎話をして見たいと思います。
 
キャブレターのセッティングをする理由、色々あると思いますが殆どの方が
マフラーを変えた、
エンジンをチューニングした、
キャブを変えた、
ノーマルでも調子が悪くなった、
キャブのOHをした・・・などなど。
 
 じゃ~、キャブレターってどんな役割??
 
私自身もまだまだ勉強中の身なのでえらそうな事は言えないですが・・・・
って書き込みしてますが(笑)
 
難しい事は私もまだ良く分かっていませんが、キャブレターの役割って燃料、要するにガソリンを液体そのままではガソリンエンジンは動きません。
 
ガソリンと言う液体を空気と混ぜ合わせて霧状にして混合気と言う物を作り出しエンジンへ供給する一つのパーツです。
 
キャブレターで作られるガソリンと空気の混合気は自然吸気エンジン、ようするにモンキー系などのターボや加給機等が付いていないエンジンですね、
理想とされる割合は空気が14.7に対してガソリンが1の14.7:1と言う混合気が良いと言う事です。
 
それじゃ~なぜセッティングなんかするのか・・・・?
 
一度セッティングを決めても一年中同じセットでは完璧なセットではない。
 
混合気はガソリンと空気の混合物ですがエンジン内で圧縮、爆発ささせるのに空気中の酸素を使います。
その酸素量が温度や湿度などでつねに変化しているので14.7:1の割合でも実際には変化してしまうと言う事らしいです(笑)
 
チトパクリですがこんな表を作って見ました。
   
        気象    空気密度   混合   セッティング
      気温 高い   低くなる   濃くなる   薄くする
      気温 低い   高くなる   薄くなる   濃くする

      湿度 高い   低くなる   濃くなる   薄くする
      湿度 低い   高くなる   薄くなる   濃くする

      気圧 高い   高くなる   薄くなる   濃くする
      気圧 低い   低くなる   濃くなる   薄くする
 
分かりやすく言うと・・・・
 
気温が高くなるとMJ、SJなどの    番号を下げる。
気温が低くなると            番号を上げる
 
湿度が高くなると(雨が降ったりすると) 番号を下げる。
湿度が低くなると              番号を上げる
 
気圧が高くなると            番号を上げる。
気圧が低くなると(山に上がると)    番号を下げる。
 
夏場はMJの番号を下げて冬は上げる、雨が降ると番号を下げる、山に上がると番号を
下げる・・・って感じです。
 
アクスルの開閉とパーツの役割表です。
 
単語が若干違いますが・・・・
 
  パイロットジェット=スロージェット (SJ) です。 
イメージ 1
 
画像がパクリですがアクスルの開閉とキャブレターパーツの役割です。
 
アイドリング時(全閉)から1/3開閉時はASとSJが影響します、前書き込みでは
この部分のチョイスと調整を行ったわけですね。
 
表を見ていただくと分かりますがニードルクリップ位置はMJ、SJ両方に影響します。
 
キャブレターにもよりますがセッテッティングの途中でクリップ位置を変えてしまうとMJに影響して全開時の少し手前辺りでの絶対量が変わってしまいます。
 
一度に色々いじってしまうとセッティングでありがちなドツボにはまりやすくなります。
 
人によりますが私の場合はクリップ位置の変更は一番最後です。
 
アイドリング、SJの設定とASの調整→アクスル0~1/3開閉までのセッティング→
全開時MJのチョイス→中速域のセッティング、ニードルクリップ位置で調整・・・・・
 
っと言った感じで私の場合はキヤブレターのセッティングを行います。
 
出来ればセッティング時のパーツ変更、ASなどの調整、加速時や全開時の
体感などをメモしておきましょう。
 
 
日本には四季があり夏は暑く冬は寒いです。
 
梅雨時期は湿度が上ったり季節によって又走る場所によってセッティングを変更調整する必要が出てきます。
 
こんな時にメモをしておくとエンジンの調子や変化が良く分かるようになりエンジン不調時の原因やブローなどの防止にも役立ちます。
 
全開時などのセッティング目安には加速感とプラグの焼け具合を見ながらセッティングを行います。
加速感は体での体感と出来ればかかった時間や速度などを目安にしていくと良いと思います。
プラグの焼けは同じ一定の条件で走った時のプラグ焼け状態を見ます。
 
道具と時間が有れば燃焼室やピストンの焼け状況などもかなり参考になりますが物理的には無理ですね(笑)
 
キヤブレターの心臓部MJの設定とセッティングがキャブレターセッティングのメインになります。
 
私の場合はこんな感じでMJを持ち歩いています。
イメージ 2
イメージ 3
 
これからビックキャブに変更してみようと言う人のためにキャブレターの種類と特徴などを・・・・・
 
キヤブレターにも色々な種類や形が有ります。
 
今回は主に単気筒の小型エンジン用キャブレター、要するにモンキー系横型用のキャブレタです。
 
88cc位までのボアアップエンジンに良く使われるキャブレターはPE、PC系のケイヒンキャブ。
VMなどのミクニキャブをチョイスする方が多いです。
 
どちらのキャブも普通のキャブレターでセッティングもしやすく気温や湿度の変化にも多少はごまかして走れるセッティング幅の広い一般的なキャブレターだと思います。
 
他にはPWKやTM、OKOなどのセミレーシングキャブレターも最近は多く、使われる人が増えている様です。
 
これはフラットキャブと言われるキャブレターでレースエンジンなどにも使われるキヤブでセッティングも以外にシビアな部分があります。
 
現在私が使用しているケイヒンのFCRやCR、TMRはレーシングキャブレターで
強制開閉式のセッティングもかなりシビアなキャブレターもあります。
 
CRキヤブは昔から有るキャブでレース用のキャブレターです。
セッティングできる部分は普通のキヤブレターとほぼ同じですがかなりシビアなキヤブレターですね。
 
FCR、TMRは純レース用キャブレターで調整できる箇所も多く細かなセッティングが出来る反面セッティングがかなりシビアなキャブレターです。
 
入門モデルとしてはやはりPC、PE、VMキャブレター辺りが良いかと思います。
 
今回の書込みではこのPC、PE、VMキャブレターが基本になる調整方法を
書いています。