6月度の洋風建築めぐり講座は芦屋でした。
芦屋でも山の手ではなく、阪神電車より南側の海に近いエリア(平田町)で2つの洋館を見学しました。

そしてこの日、2軒目の見学先が「旧菅原開次郎邸」でした。旧菅原邸は大正期に大阪の実業家・菅原開次郎の迎賓館として建設されました。木造二階建てで、寄棟の屋根にはスパニッシュ瓦が使われています。

以前、「旧菅原開次郎邸」と知らずに前を通った際、遠くから外観写真を1、2枚撮った記憶はあるものの、内部がどのような感じなのか想像することもありませんでした。

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そして今回、内部を拝見させて頂くと・・・・そこには想像を絶する豊穣の空間が広がっていました。

◎参考ブログ
  mayumamaさんのm'sdiary

超豪邸の洋館と同様、まずは階段のあるホールが見どころの1つです。階段回りの柱四面に施された菱形・四角錘の彫刻が見事。川島先生のレジメによると、「このような手法は他に類例をみない。単なる野趣の趣味を超えて、名状しがたい特異な印象を与えている」とのこと。

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室内でこのようなタイプの回転窓も珍しいと思います。

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メインの洋室で川島先生の解説とオーナーの方(娘さん)の話を伺いました。シンプルですがゴージャスですね。この部屋の外側にはL字形のサンルームがあり、上部が半円形になった大きな開口部が美しいです。

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テレビやラジオ、ステレオなどは、写真でははっきり分からないものの、オランダPHILIPS社製の機器が多いようでした。建具や家具も昔からのものがそのままあり、メンテナンスもしっかりされているようです。絨毯も美しくて素晴らしいですね。

2階へ。階段室のステンドグラスも見どころです。

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ステンドグラスは様々なデザイン・色合いが印象的でした。決して華美に走ることはなく、シンプルな美しさが素晴らしいです。

2階で見せて頂いたお部屋は和室でした。洋風の縦長窓との組み合わせが不思議なムードを醸し出しています。

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この幾何学デザインのステンドグラスも面白いです。

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外からしか見えなかった下のステンドグラスも実に美しいです。以前もこれには気づいたようで、写真が残っていました。

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旧菅原邸は現在、「ギャラリー開雄」として利用されています。

時々、クラシックなどのミニコンサートもあるそうで、アンティークな空間の中、間近で聞く音楽は音もよく響いて絶品とのこと。持ち主の愛情に支えられた現役の建物であるのが嬉しいですね。今後、更に輝きを増すことと思われます。一度、イベントに行かなくては!


「旧菅原邸」、もっともっとゆっくりと拝見させて頂いて、更に色んなお話を伺い
たかったです。ギャラリーを仲間で借りて展示会を開いたりするのも良さそうですね。