旧小寺別荘(現・太田酒造貴賓館)のすぐ近くには深江文化村と呼ばれる一画が残っています。約2500坪の敷地の中心に広い芝生の中庭があり、大正13(1924)年から昭和4(1929)年の間にその周囲に13棟の住宅を配するという画期的なランドスケープデザインでした。指揮者・故朝比奈隆さんの師匠であったメッテル氏の自邸もここにありました。
しかし、現在では登録文化財の冨永邸と古澤邸の2邸が残るのみで、広大な芝生の中庭もなくなり、昔の風情が失われつつあります。下記の写真の内、上が冨永邸、下が古澤邸です。デザインは全く異なりますが、どちらのお宅も趣があります。冨永邸は爽やかな感じで、正面(北面)の佇まいが素晴らしいです。古澤邸の急勾配の屋根には度肝を抜かれますね。また北面の複雑な屋根形状も面白いです。土曜日は雨で写真が冴えないのが残念です。後日、以前に撮ったこの2邸の美しい写真もアップするかもしれません。
以下は以前に撮った今は失われた建物の写真です。蔦のからまるお宅が旧メッテル邸だったようです。これらの趣の異なった建物が中庭をぐるりと取り囲んだ景色はさぞかし見事だったことと思われます。更に以前に銀塩カメラで撮った写真もなかったかなあ。探してみようっと。