絶好の行楽日和となった&なりそうな3連休。これまでであれば早速建築探訪やランニングに出かけるところですが、昨年に続いて今年も2週間後に某国家資格の試験があるため、泣く泣く自宅でお勉強です。日頃から勉強していれば、直前にバタバタしなくても良いのにね。しかし、必要最低限の勉強で合格しようという効率的学習(?)を心がけており、それにはやはり最後の付け焼き刃の学習がものをいうのです(汗)。
とは言うものの、連休の中日となった今日は午後からザ・シンフォニーホールへ「イ・ムジチ合奏団」のコンサートに出かけました。ヴィヴァルディの「四季」で有名なイ・ムジチ。以前に聴いたのは15年以上前で、会場はサントリーホールでした。
プログラムは後半は「四季」ですが、前半は映画音楽をテーマにしたユニークなものでした。
〈イ・ムジチ結成60年記念作品〉
ルイス・バカロフ(1996年アカデミー賞作曲賞受賞):
「イル・ポスティーノ」より 合奏協奏曲
(ヴァイオリン:アントニオ・アンセルミ)
※「イル・ポスティーノ」よりとなっていましたが、正しくは「イル・ポスティーノ」の
音楽をモチーフとした新しい曲のようです。
〈イ・ムジチ結成60年を祝して〉
エンニオ・モリコーネ(2007年アカデミー賞名誉賞受賞):『組曲』
「カジュアリティーズ」より“メインテーマ”
「海の上のピアニスト」より“愛を奏でて”
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」より
“デボラのテーマ”
「ミッション」より“ガブリエルのオーボエ”
(ヴァイオリン:マルコ・セリーノ)
〈イ・ムジチ結成60年のために〉
坂本龍一(1988年アカデミー賞作曲賞受賞):「ラストエンペラー」より
「ラストエンペラー」テーマ
******************************** 休憩 *********************************
《イ・ムジチの「四季」》
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
(ヴァイオリン:アントニオ・アンセルミ)
前半の6本の映画の内、観たことがあるのは「イル・ポスティーノ」「カジュアリティーズ」「海の上のピアニスト」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「ラストエンペラー」の5本です。今日のお客さんでこれらの映画を観たことがある方は案外少ないかもしれませんね。「ミッション」のみ観ていませんが、“ガブリエルのオーボエ”は須川展也さんのアルバム「モリコーネ~ノブヤ・イン・シネマ・パラダイス」で愛聴しています。 そうそう、ずーっと以前にブログでこのCDのことをアップしていました。
http://blog.goo.ne.jp/hirohiro009/d/20050219
さて、この日のコンサートも結果的に心あたたまる素晴らしいものとなりました。
前半で特に素晴らしいと感じ、印象に残ったのは、下記の2つです。
・ルイス・バカロフの合奏協奏曲 第2楽章
----もちろん初めて聴いた曲です。低音弦のピチカートをバックに
ゆったりとしたとても美しい曲でした。
この楽章の後に聴衆の一部から拍手が起こりました。
全3楽章ですが、うーん、拍手もまあやむなしかな。
・「ミッション」より“ガブリエルのオーボエ”
----期待通りの心にしみいる素晴らしい曲&演奏でした。
それに次いで、下記の3つ。
・ルイス・バカロフの合奏協奏曲 第3楽章
・「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」より“デボラのテーマ”
----この曲が始まると、映画の記憶が鮮やかに蘇ってきました。
・「ラストエンペラー」テーマ
----坂本龍一のメロディが美しい。アレンジ(坂本龍一)などで
あまり驚きはなかったです。
前半の拍手は内容を考えるともっと盛大でも良かったと思います。どうもコンサートの前半は拍手もやや抑え目となりがちなのがちょっと寂しいですね。この日のコンサートでは指笛が聞こえたのにもビックリ。クラシックホールのコンサートでは珍しいのでは?ベルリン・フィルのピクニックコンサート(屋外)などではよく聞きますが。
休憩後の「四季」。各楽章のメロディはほぼ完全に頭に入っています。しかし、今日の演奏は”古くて新しいイ・ムジチの「四季」”といった感じでした。全体的には速めのテンポだったと思いますが、レガート(音と音の間に切れを感じさせず、滑らかに続けて演奏すること)的であったり、短く音を切ったり刻んだり、かなり色んなことをやっていたのでは?アントニオ・アンセルミ氏の演奏ぶりはかなり激しく、所有しているイ・ムジチ(Vnカルミレッリ)のCDとは異なった印象を持ちました。「春」の第2楽章では細かく色んな音が付加されていたような気も。素人なのでよくは分からないものの、全曲を通じて見ていて&聴いていてとても面白かったです。
近年は「冬」の第1楽章と第2楽章が好きだったはずですが、この日一番印象に残ったのは「秋」の第2楽章でした。超スローで消え入りそうなくらい密やかな美しさ。チェンバロの調べも極上でした。
第2ヴァイオリン(?)の3人はやや年配の方のようで、第1ヴァイオリンの若い3人(特にコンマスのアンセルミ氏)を優しく見守っている感じが微笑ましかったです。時々顔を見合わせてニッコリしたりも。
そして、アンコールが圧巻でした。延々と続く拍手にこたえて、4曲を披露してくれました。4曲ともチェロのヴィト・パテルノステル氏が日本語でキャッチフレーズ(?)と曲名を説明してくれました。ユーモアたっぷりで、アンコール曲を書いた紙を譜面代に忘れたふりをしたり(?)会場は大盛り上がり。
①※キャッチフレーズ聞き取れず ロッシーニの「ボレロ」
----叙情的で民族的な美しいメロディがとても印象的。
また聴きたいです。
②”子どもの頃を思い出す音楽”として 山田耕筰の「赤とんぼ」
----上質で素晴らしいアレンジ。最初、チェロがメインメロディを
奏で始めるとジーンときました。山田耕筰、凄い!
③”イタリアに行きたくなる音楽”として 「ピッツァ・サンタ・ルチア」
----何と説明してくれたヴィト・パテルノステル氏の作曲(? アレンジ)
だったようです。コンマス氏のミスリードで「四季」が始まると
思わせて・・・「サンタ・ルチア」へ。
しかも曲の途中でメンバーが交代で立ち上がったり、
前の方に歩いて来たりと芸達者ぶりが楽しかったです。
④”眠たくなる音楽(?) また会いましょう”として ヴィヴァルディの
「アッラ・ルスティカ」
----この曲はちょっと聞き覚えがなく、やや印象が薄いです。
アンコールの最後の曲としては惜しいなあ(曲を知らなかった
私が悪いのですけれど)。「四季」のどれかの楽章でも
良かったかなあ。
アンコールの中では、「ボレロ」「赤とんぼ」が最高でした。結局、アンコールだけで25分くらいあったでしょうか。何度も何度もステージに出てきてくれた12人のメンバー。最後はステージが明るくなり、にこやかに手を振りながらの退場でお開きとなりました。
帰宅してからネットで調べてみると、他の会場では終演後にメンバー全員参加のサイン会があったそうで(どうも恒例みたいです)、きっと大阪でもあったんでしょうね。しまったなあ。。。知っていたら残ってサインを貰ったのになあ。。。でも、感動度・感銘度は変わることはありません。音楽の素晴らしさはもちろん、映画の思い出に浸ったり、メンバーのサービス精神や遊び心、人間性を感じたりと、やっぱりコンサートは最高です。
芸術の秋にふさわしい1日となったこの日。
よーし、明日はきちんと勉強するぞー!
あっ、仕事も持ち帰ってたんやった。。。