高野山の近代建築-5は依然として番外編で、仏具とおみやげ屋の「珠数屋四郎兵衛」の建物です。昭和8年に建てられ、設計・施工は大工棟梁の阪田平造です。きちんとした外観写真を撮るのを忘れてしまいましたが、入母屋屋根で、二階の平側正面に軒唐破風が付いています。内部は1、2階ともに格天井でなかなか見事な造りです。

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ここでようやく昼食となり、精進料理を頂きました。

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そして、近代建築的に最大の見どころは2階に一室だけある洋室です。廊下に面した扉のガラス面には腐食ガラス(とのこと)により鳥や草花が描かれ、円と正方形が重なり合ったデザインも味わいがあります。最近、レトロなドアとドアノブを幾つか紹介しましたが、こちらのドアも素晴らしかったです。

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室内は欄間窓にステンドグラスが嵌っています。ただ、ここから外光は取り込んでいないため、その良さを満喫することができず、ちょっと残念でした。デザイン的には幾何学模様の縁取りに樹木などが描かれた比較的シンプルなものでした。

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テーブルや椅子、ステンドグラスのスタンド、照明などは、落ち着いた中にもさりげない装飾が施され、目を凝らせば見どころが多数ありました。

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その他のお部屋もなかなかのしつらえで、障子や欄間は繊細で美しく、照明はオリジナルのものではないものの、それでも1点で数十万円はするであろうという上物とのことでした。

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