阪急電車(幻冬舎)
★★★★’:75点
とても読みやすい本で1日で読了しました。なかなか良かったです。阪急今津線(但し、宝塚~西宮北口間)を舞台に、その駅・車内を中心に繰り広げられる人間模様(特に恋模様----真面目で純朴で不器用な恋)。今津線は沿線に名門校のキャンパスなども多く、実際にはどこに行くにも便利な線なのですが、どことなくひなびた感じもあるのが、うまく使われていました。
宝塚から西宮北口へ。その途中に様々なちょっとした出来事があり、西宮北口からの折り返し(ただし数ヶ月後)で物語の後半が綴られる。そして、複数のカップルや人物が少しずつクロスし・・・うまい構成です。この構成が絶妙で、お洒落で上質なオムニバス映画や2時間ドラマを見ているといった趣でした。
******************************** Amazonより ********************************
恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車……関西のローカル線を舞台に繰り広げられる、片道わずか15分の胸キュン物語。大ベストセ ラー『図書館戦争』シリーズの著者による傑作の連作集。
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よく言われていますが、関西のオバちゃんの図々しさが(きちんと?)描かれ、大阪弁・関西弁の面白さも実によく表現されていました。特に女子高生が彼氏のことを話すシーンには大笑い。以下は正しく本の通りではないし、本当はもっと面白いのですが、
「タグって何?」とか、
「漢字が読まれへんって言うねん。大学も出た社会人がやで」
「糸の横に月って書いてある・・・」
「絹や絹!」
「しかもちっちゃい口が抜けてるやん!」
「ナンパ。しかも塚口」
「うわビミョー」
恋人を寝取られた翔子の討ち入り話。花嫁が凍りつくような純白のドレスにプロが施したメークアップで披露宴に乗り込む。哀しくも痛快!
私は評判をよんだ「図書館戦争」はピンとこなかったのですが、この本はドンピシャでした。まあ、地元に近いところが舞台ということもありますしね。
ハートウォーミングな世界。これを生ぬるいと感じるか心地よいと感じるか、それは人それぞれでしょう。でも、この本を読むと、恐らく誰もがちょっぴり元気になって勇気が出ることでしょうし、時々こういう世界にひたるのも良いものです。
細部についてはよく覚えていないこともあり(汗)、参考ブログに挙げさせて頂いた皆さんの感想も参考にしてください。
◎参考ブログ:
エビノートさんの”まったり読書日記”
苗坊さんの”苗坊の徒然日記”
juneさんの”本のある生活”
板栗香さんの”マロンカフェ~のんびり読書~”