あいにくの雨模様となった先週の土曜日、飛田・鯛よし「百番」の見学会&懇親会に参加してきました(プライベート企画です)。ご存じのように、「百番」は旧遊郭建築(近代和風建築 大正11年~昭和3年頃竣工か)を料理店として転用されたもので、豪華絢爛で濃密な空間を持つこの建物は現在、登録文化財となっています。

雨の中、あちこちを探訪したあとの17時ちょっと前に現地到着。まずは引率の先生の解説を聞きながら周囲をぐるりと一周しました。南西部は洋館風につくられています。そして、立派な唐破風の玄関からいざ店内へ。

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まずは約40分間、お店の方に1階・2階の各部屋を隅々まで解説つきで案内していただきました。店の中全体が日本全国の風物詩などがテーマとなった物語となっているとのことでした。

「顔見せの間」です。
実際にここに女性が並んだことはなく、モノクロ顔写真が並べられていたようです。

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今回、我々が宴席として使わせて頂いたのは「百番」で最も大きく華麗な「桃山殿」でした(その他の部屋の写真は(その2)で紹介予定です)。「桃山殿」は「牡丹の間」「鳳凰の間」「紫苑殿」の3部屋からなり、写真集「飛田百番」で事前に部屋の写真は見ていたのですが、まさか「桃山殿」で食事を頂けるとは!大感激です。そして「桃山殿」に入ってみると、そこにはめくるめくような世界が広がっていました。

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上:「牡丹の間」より「鳳凰の間」(手前)と「紫苑殿」(奥)を望む。
中:「紫苑殿」より「鳳凰の間」(手前)と「牡丹の間」(奥)を望む。
下:「牡丹の間」板戸障子の女性像(遊女像?)。
  かなり立て付けが悪くなっているとのことでした。

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上:「紫苑殿」ガラス障子上部の透かし彫り。デザインは菊ですかね。
中-1:「牡丹の間」ガラス障子上部の透かし彫り。
中-2:「牡丹の間」の格天井。植物のオンパレードです。
下:「鳳凰の間」ガラス障子上部の透かし彫り。

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「紫苑殿」と「鳳凰の間」のふすま絵を望む。一番手前は御所車、見事です。
下部の破れなどかなり傷みが激しいです。宴席として利用しているので、ある程度の傷みは致し方なしでしょうか。そのお陰で私たちも拝見できるのですから。ただ、利用に際しては細心の注意が必要ですね。

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「牡丹の間」の床の間天井(だったかな?)。

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あまりにも見どころが多すぎて、写真を撮りだすときりがなかったです。写真の美しさは写真集と比べると全然もの足りません(当然ですね)。ですが、実際に部屋の中に身を置き、実物を目の前で見ると、そのボリューム感(全体的にもっと広いと思いこんでいたら、コンパクトな空間に見どころがギュッと凝縮されていました)や色合い・質感、傷みの度合いなどもしっかと自分の目で確かめることができて良かったです。後からふり返ってみると、もっともっと写真を撮りたかった気もしますが、それなら写真集を眺めていれば良いのだから、この空間で過ごす時間を大事にすべきなのでしょう。この濃密な空間での宴席はお料理も美味しく、話が弾んで超盛り上がりでした。

以下、その2に続きます。