初の大崎梢作品を1日で一気読み。
素晴らしい!
よさこい祭りにかける多くの人の想い(誇り・憧れ・喜び・悔しさ・・・)や情熱、本番をむかえるまで練習と準備に明け暮れる熱ーい、そして暑ーい日々。当日の緊張感、高揚感、興奮、むせかえるような熱気、渦巻くような町の空気などが実によく描かれていました。
また、想い/想われ、じれったくなるほどのすれ違いなど、人を好きになることの素晴らしさ、哀愁などが丁寧に描かれており、青春ドラマ・青春群像としても素晴らしかったです。
************** bk1より ***************
4年前初めて参加した、よさこい祭り。あのときの心残りは果たせるのか-。東京からやってきた内気な大学生・守山篤史は、憧れの女性への思慕を胸に、6年ぶりに復活するチームに参加する。一途な思いを秘めて、踊る青春群像!
****************************************
多くの人が力を合わせて1つの大きな目標に向かって突き進み、作り上げていく。それぞれが自分の特性を生かしながら、与えられた或いは自ら志願した役割で全力を尽くすというプロジェクトもの(?)の側面もあると言えます。何かをやり終えたときの充実感。その一方で終幕が近づいているという寂寥感の対比も見事でした。一度こういうことを経験した人はその後の人生でも頑張れるやろなあ。。。
力を合わせ、汗を流して頑張ることの大切さ、素晴らしさ。鳴子工房のことなども少し出てきますが、”モノづくり”の大切さ、素晴らしさとも合い通ずるものがあると思いました。
これらのことなどから、例えば、規模は全然違うのですが、体育祭や文化祭の雰囲気と似ているのかもかもしれません。映画「リンダ リンダ リンダ」を思い出しました。また、四国を舞台にした青春群像ということでは、やはり映画で観た「がんばっていきまっしょい」とも、空気などに共通点があると思いました。
登場人物も良かったですね。主人公の篤史、従兄弟の多郎のデコボコ・コンビ。おおらかで大人物の(?)リーダー・月島、沈着冷静で有能なサブリーダー・三雲。ひとたび踊り出すと妖艶な女性(?)に変身するカジ、衣装デザインと歌に頑張る志織、姉御肌でパワフルな踊り子クイーン・綾乃・・・などなど、不器用なところもいっぱいあるけれど個性豊かないい奴らばかりです。
そして、篤史がずっと想い続けてきた憧れの女性・イズミさんとは一体誰?果たして彼女に再会できるのか?
----終盤の月島の指摘に「ええーっ!?」と驚き、篤史と同様にドキドキしてしまいました。
本を読んでいる現在は11月なのに、一瞬、「よさこい祭りを見に行きたい!今は8月やったっけ?」と錯覚していました。それほど引き込まれたということでしょうか。読了後、すぐにネットで「よさこい祭り」を検索して写真などをみたほどでした。
うーむ、私もまだまだ若いな。いや、まだ若いころの感性が多少は残っているということかな?
地方都市で暮らし、そこの国立大で学ぶのも楽しそうですね。
逆に、東京へ出て役者を目指す人物がいたり、失意のうちに故郷を出て、何年後かに色んな思いを抱いてまた戻ってくるといった人々の姿も良かったです。
◎参考ブログ
エビノートさんの”まったり読書日記”
デコデコマンさんの”デコ親父はいつも減量中”(2008-11-13追加)
