女子大学記念館一般公開(その2)
正面玄関から中に入ります。メインの講堂は2階にあるのですが、玄関ポーチや玄関、廊下なども美しいです。浮き彫り、透かし彫り、磨りガラス・・・その多くは花や植物をモチーフにしたものと思われ、実に優美です。

講堂はかなり広い空間です。天井中央部のみ一段上げて、”折り上げ格天井風”と言えば良いのでしょうか?静謐な空間に更に広がり感を与えています。一見シンプルそうに見えて、半円形の明かり取りの窓が折り上げ部に設けられるなど、なかなか凝った造りですし、よーく見るとさりげない感じであちこちに細部装飾も施されています。
先にも少し書いたように、講堂も含めて各部屋や廊下、玄関ポーチの天井には花や植物をデザインした透かし彫りの換気孔があり、繊細でとても美しいです。腰壁の浮き彫りや階段手すりの透かし彫りも味わいがありますね。その他、梁や持ち送りなどのデザインも、控えめながらも素晴らしかったです。
写真によって色合いが大きく異なっているものがあります。これは、モードを色々変えて撮ったためです。白熱灯の雰囲気を生かそうとしたものは赤みが実際よりも強く出ています。
材質や色に関して。内装に木を多用して、かつ茶系の色ばかりだと、高級感やレトロ感があふれるものの、かえって息がつまるような感じがすることもあります。しかし、奈良女は木と塗り壁、白と茶色と明るいグリーンの組み合わせが絶妙です。板の貼り方も、縦・横・斜めと変化を持たせているのがリズミカルで心地よいです。全体的に品の良さ、センスの良さが感じられ、女子大学(女子高等師範学校)らしさが実にうまく表現されていると思いました。明治42年にこんな美しい建物が建てられ、それが現役として大切に守られ、使われていることはとても素晴らしいです。
講堂におられた係の女性の方と少し話をしたら、内モンゴルから来られている留学生の方(来日して6年とのこと)で、”この花のデザインは桜ですか”など逆に色々質問されちゃいました。
この航空写真はすごいです。本館を中心にずらーっと校舎や寄宿舎?などが並んでいたようで壮観ですね。
天気も良かったので、この後、旧奈良市水道計量器室、奈良少年刑務所、菊水楼(玄関前のみ公開)、旧奈良県物産陳列所、奈良国立博物館(正倉院展ではなく平常展のみ見学)、興福寺、南都銀行本店、三条会館ビル?、日本聖公会奈良基督教会(親愛幼稚園)と歩き回り、殆どが再訪ですが写真もデジカメで過去最多の1日300枚以上撮りました。
実は奈良女で長居し過ぎ、奈良少年刑務所に着いたときには11時半頃となって既に正面に日が当たらなくなっていました。でも、奈良女の建物をじっくりと見ることができてとても良かったです。