7月の「関西洋風建築めぐり」講座は、1909年(明治42年)にA・N・ハンセルの設計で建てられた旧グッゲンハイム邸でした。吹き放ちのベランダが心地よいコロニアルスタイルの建物は、現在、デュルト・森本さんご夫婦が所有され、ご子息がセルフビルドで修復されています。
この日、川島先生による建築的な解説の後、ご子息の森本アリさん(音楽家)が塩屋界隈の歴史と人、このお宅を買い取るに至った経緯、修復の苦労話(・・・ですが、実に楽しそうに聞こえました)などを明るく楽しく爽やかに話してくださいました。買い取りに至った経緯などについては、毎日放送のVOICEに「洋館買い取った一家の決断」として紹介されており、分かりやすいのでそちらをご覧ください。
歴史的に価値のある美しい洋館をその本来の場所に残し、活用し続けようとされた/されているデュルト・森本さんごのご家族ですが、情熱と愛情と明るさが素晴らしいです。これまでに多大な私財を注ぎ込まれ、維持費はこれからも大変でしょうが、精神的なゆとりというか心の豊かさがそれらの苦労を忘れさせてくれるのでしょうか。
アリさんのお話では12月いっぱいまでは様々な予約が入っているそうですが、その後は比較的空いているそうです。結婚式・パーティ・展示会・講演会などにぜひご利用下さい。ちなみにこのお宅を利用しての一番最初の催しは妹さんの結婚式だったそうです(妹さんがこの建物の大ファンだったとのこと)。
◎参考ブログ:ぷにょさんの”まちかど逍遙”
mini-mini32さんの”カフェ・ロッジ パルチザン”
(2011-6-28追加)
↑怒濤の写真です。
ホワイトとヴィクトリアンブルー(? グリーンでしたっけ?)の色合いは、落ち着きと明るさ・伸びやさがうまく共存し、また、塩屋ならではの”海”を感じさせてくれます。前庭の芝生や樹木との組み合わせも絶妙。
洋館では階段が重要な要素です。こちらの階段も手すりの優美なカーブや手すり子の凝った装飾が素晴らしいです。
2階からの眺望は最高です。こういうところで、そよそよと風に吹かれながら1日中海を眺めてぼーっとしたいなあ。。。向こうに見える急勾配屋根のお宅は確か後藤邸だったはずです。
各部屋には暖炉があります。これは1階・西の部屋のもので、上部の装飾鏡が立派です。暖炉には薪をくべたのではなくて、炭?熱した石?を置いたそうです。
明治期の写真だそうです。これは貴重ですね。室内の華やかな様子がよく分かります。装飾鏡付き暖炉や照明なども当時からのオリジナルのままのようです。
基壇には煉瓦が積まれています。この玄関ポーチ部も優美ですね。
絶景かな絶景かな。