橋爪紳也さん監修、大オオサカまち基盤(大バン)のメンバーが多数関わられたという大大阪時代の建築ガイドブックが発売されました。
大阪市内に残る近代建築が中之島、大阪城、船場、西船場、南船場・心斎橋・難波・天王寺、大阪港-川口の6エリアに分けて紹介されています。大学の先生方だけではなく、一般市民の街歩きの達人が見て欲しい・気づいて欲しいという観点で採り上げられた建物も多いのでしょうか。
未見の建物はありませんでしたが、類書ではあまり紹介されることがない建物が大きく採り上げられていたのが良かったです。例えば、大阪市水道局大手前配水塔、福原ビル、イトーキ船場ビル、清水猛商店、山根商店、リストランテ・サリーレ、安田ビル、崎山ビル、三木楽器開成館、北堀江病院、原田産業、細野ビルヂング、旧大阪府立産業技術総合研究所旧館、三井倉庫富島倉庫、旧鴻池組・本店といった建物です。特に最後の4件は自宅から近いこともあってとても親しみがあります。旧鴻池組・本店(実はここはちょっと遠い・・・)は大好きな近代建築の1つですし。
ぜひ含めて欲しかったなと思う建物も幾つかありますが、比較的狭いエリアを対象としたことによって、このような隠れた逸品にも光が当たったとも言えます。それにしても建物を絞り込むのは大変だったでしょうね。
小ぶりな建物であっても、美しいカラー写真と共にきちんと1ページを割いて説明文が書かれているのが素晴らしいです。表紙がお洒落なイラストというのも面白いですね。まだ全部は読んでいないのですが、酒井一光さん他の方が書いておられるコラムも味わいがあります。美しくしっかりとしたマップも付いているので、この本を片手に街歩き・近代建築探訪をする人が増えたらいいですね。
他のエリアを紹介した続編も期待しましょう!
◎参考ブログ
******************************** Amazonより ********************************
かつて大阪は、東京を凌ぎ、我が国初の 200 万都市へと成長した時代がありました。今から僅か80年程まえ、大正時代後半のことでした。大阪は近世以来、商業、紡績、鉄鋼など、あらゆる産業が栄え、豊かな経済力によって、モダンで活力ある文化が開花しました。
そして大阪の近代都市を形成したのが様々な近代建築でした。
本書では、建築、都市、地域に関心をもつ一般読者を対象に、大阪の近代建築の特色と見所を美しいカラーと平易な解説で紹介します。
代表的建築物をはじめ、往時の香りをまとい、ゆるやかに流れるカフェやレストラン。こころを贅沢にする、古き良き時代の空間など。今なお息づく洋館を訪れる見所満載のガイドブックです。
◎掲載エリア:中之島、大阪城、船場、西船場、心斎橋・難波・天王寺、天保山。
