Lindalindalinda1 リンダ リンダ リンダ(DVD)
★★★★☆~★★★★★’:90~95点

良かった~!日本映画の傑作です。
青春の1ページを鮮やかに切り取った(という表現は陳腐で嫌なのですが)素晴らしい作品と言えます。基本的に元気でピュアな青春映画が好きなこともあり大絶賛。採点が甘くなるのも仕方ないですね。

実際には何にも起こらなくても何かがありそうな気がする高校の文化祭。メンバーのケガがきっかけで本番目前で仲間割れした軽音楽部の女子バンド。彼女たちの本番とその直前の数日間、微妙に揺れ動く心と熱気を描く。

とにもかくにも、主演の女子高生4人組のキャラクターが素晴らしい(詳細後述)。

時々ドキュメンタリーのようにも思える作り方、セリフ。無言のシーンも妙に印象的。あちこちにクスリと笑えるシーンがあるのも良い。

◎印象的だったシーン(順不同):

・カラオケ店でのソンと店員のやりとり。ドリンクを頼まないと歌えないと言う
 店員に対して一歩もひかないソンちゃん。日本語が不得手なのもいい味に。
 教室での韓国文化の展示(?)。先生の熱心な指導の元で、やる気無さそうな
 姿が面白い。

・留年した(軽音楽部の?)先輩女子生徒(山崎優子)が文化祭当日、屋上で
 「漫画喫茶」をやっている。「漫画喫茶」というよりも、仲間がみんな卒業して
 つるむ相手もいないので、漫画を読みながらフケっているといった感じですが、
 髪を染めてスカートの下に赤いジャージを履いた雰囲気が抜群。仲間が卒業
 してしまった寂しさ、しかし、安易に群れることに対するアンチテーゼ?

 「恵が最初の客だよ。何か飲む?」
 ハスキーないい声です。

・バンドでブルーハーツをやることにしたと言ったときの皆の反応。
   「おー、いいねえ」 とか 「おー、やるじゃん」
 私はブルーハーツのファンではなかったのですが、何となく分かるなあ。

・夜の部室で隠れて小さな音での練習。ちょっとドキドキして、めっちゃ楽しくて。
 それを見つけたいつもは頼りなさそうな顧問の先生も良い。翌日、「あいつらに
 言ってやれ。こそこそしなくていいぞ」

・深夜の屋上で車座になってのダベリ。飲み食いしながらの泣き笑い。
 みんな胡座ポーズでの練習やだべりが決まってます。

・教室に呼び出されての告白シーン。
 そうそう、今は男の子(松山ケンイチ)よりも仲間やね、ソンちゃん。

・深夜の体育館にふと足を踏みれたソン。舞台に上がり、無人の観客席に向か
 って熱~い”一人メンバー紹介”。交わした言葉は少ないのですが、彼女は
 仲間のことを実に良く分かっていました。素晴らしいシーンです。

・4人娘の爆睡姿。みんな死んだように寝ている。爆睡=若さやね。
・「なんだ。ソン、友達いるじゃん」と、韓国人の小さな女友達。
・ソン「誘ってくれてありがとう」 恵「仲間に加わってくれてありがとう」
・男子バンドの本番ステージ。最前列で数名が盛り上がっているが、超閑古鳥。

・スタジオで寝過ごしてしまいステージに来ない4人娘。仕方なく(?)、指を怪我
 したバンド仲間の萌(湯川潮音)がか細いながらも素晴らしい高音の歌声を聞か
 せる。徐々に集まってくる観客。一人でやっても面白くないと言っていた留年
 先輩も弾き語りを始める。そして、二人の共演。

・最後のステージが素晴らしいのは勿論ですが、4人が顔を見合わせたときの
 表情が最高。

などなど。

ドラムの響子(前田亜季)   :恋に恋するような彼女が一番オーソドックスな娘かな?
                  「言えなかった・・・」との照れながらのセリフが可愛い
                   らしかったです。
ベースの望(関根史織)    :無口でおとなしく恥ずかしがり屋。一見気も弱そうだが、
                   実はしっかりしていて(幼い弟が3人もいてしっかり
                   せざるを得ない?)、練習や買い物のときのメンバー
                   に対する指示は冷静で的確。
                   4人の中で一番印象的だったが、プロのベーシスト
                   とはビックリ!素晴らしい演技&表情でした。
ヴォーカルのソン(ペ・ドゥナ):韓国からの交換留学生。お世辞にも可愛らしいタイプ
                  ではないのだが、次第にキュートな魅力が満開。
キーボードの恵(香椎由宇) :美人で怒りっぽいが、実は優しい心の持ち主。
                  凛子(三村恭代、大人っぽい美人)との静かで熱い
                  ライバル心も見所。
                  香椎由宇さんは売れっ子ですが、この作品の彼女が
                  一番素晴らしいです。

この映画の魅力はとにかく見ないことには伝わりません。断固支持&必見!

どなたかのブログorホームページにも書かれていたのですが、雨のシーンに「台風クラブ」を、もぐらたたきゲームに「翔んだカップル」(切なかったなあ・・・)を思い起こしました。

※望役の関根史織さんがミュージシャンというだけで驚いたのですが、何と、留年
  女子学生役の山崎優子さんも、ロックバンド「ME-ISM(ミーイズム)」のボーカ
  リスト&ギタリストだそうな。ひゃー、かっちょいい!

◎参考ブログ:
    ようこそMr.G
    It's a Wonderful Life
    かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
    カノンな日々
    [混]ミックスランチ
    哲0701の日記
    たましょくブログ
    雲のゆくえ